自分で掴む (ページ26)

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７話　頼んだぞページ26

シャーッ

ノ「なじんでるね」

レ「ああ、なじんでる。発信器は勿論、「全員で連れ出す方法」も考えねえとな」

ノ「うん､､､」

レ「あの大人２人を出し抜くったって単に目晦しゃいいって問題じゃない」

ノ「それね」

鬼へ通報させてはいけない！

ノ「鬼は必ず近くにいる。財である家畜(ぼくら)、ましてや“高級品”を放置して離れるわけが
　ない。何よりまずいのは鬼への通報」

脱獄初動であの化け物に追われること

レ「阻止する方法は１つ。ママとシスターを＿＿＿」

シ「ニッ、ノーマンとレイね」

「「はい」」

シ「テスト満点(フルスコア)なんですってね」

「「はい」」

シ「よろしくね。仲良くしましょう」

ガシッ

､､､､､､､､､

レ「聞かれたか？」

ノ「いや大丈夫。ちゃんと黙った。それよりレイ。ひょっとしてママ､､､」

シ「(穏やか､､､)」

とても秘密が漏れたとは思ない。

これがイザベラの子供達､､､

なるほどね♡

いやまさかあの“イザベラ先輩”がこんな凡ミスやらかすなんて

しかも上に報告せずミスの事実をもみ消そうとしている。

これは重大な規則違反！！

とはいえ先輩(イザベラ)の優秀さはあっちでさんざん聞かされてきた。

彼女が言うなら“標的”は絶対に逃げられない。その点では本当に“問題ない”んでしょう。

ここで私も手を貸しておけばイザベラに恩は売れて、私の出世は確定する。

いつかは“ママの座”！

＿＿でもこれってチャンスなんじゃナイ？

いつかじゃなくて、今なんじゃナイ？

ママの座はわずかそう簡単に空きはでない､､､

そして私が標的(しょうこ)を携え違反を告発すればイザベラは間違いなく失脚する！

つまる従順な補佐(シスター)としてイザベラの後ろ盾を手に入れるより、

従順なフリをしてイザベラ堕として“ママの座”奪う方が早いんじゃナイ？

ステキね

私がここのママになる！

決めたわ

“標的”は捕らえて密告(チク)って即出荷！！

一刻も早く見つけなきゃ☆

エマside

見つけなきゃ。発信器！！

でもない！“傷”なんてどこにもない！！

そんな､､､ここまで全くないなんて､､､

どうしよう､､､

発信器は確かにあるはず！

じゃなきゃ標的２人なんてわかりっこない

＿＿違う？

『ｺｿエマ、なんか手がかりない？』

エ「ﾌﾙﾌﾙ」

『う〜ん、ちょっと貸して？』

エ「え？うん､､､ハイ」

『ありがとう(^^)』