自分で掴む (ページ25)

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シ「やっとこちら側(・・・・)に戻ってこられた。機会をいただき感謝します」

マ「私は“補佐役”を１名要請しただけ。特にあなたを呼んだわけではないわ」

シ「先輩のお噂はかねがね。最年少で飼育監(ママ)に抜擢。上物以上の育成数は全棟歴代トップとか。
　尊敬する先輩の下で働けて光栄の至りです」

マ「社交辞令は結構よ。無駄なお喋りは止めて仕事の話をしましょう」

バサササッ

シ「！」

マ「私の可愛い子供達の資料よ。今ここで覚えなさい。毎朝満点(フルスコア)取るよりは
　簡単でしょう？」

シ「ﾆｯ、ところで私は何の仕事で呼ばれたのですか？ｻｯｻｯいえありがたい限りですが､､､」

マ「秘密を知られた」

シ「！！？」

マ「こども２人に秘密を知られたのよ。荷台も見られている」

シ「なっ､､､､でっ、では､､､規則通り､､､直ちに見つけて即時出荷を＿＿」

マ「待ちなさい」

シ「！」

マ「大丈夫よ、必要ない。既に“標的”の見当もついている。出荷までに逃さなければいいのよ。
　私(ここ)の子供は特別なの。これは農園の利益でもある」

シ「上に､､､報告しないんですね､､､？」

マ「しないわ。“標的”は私がしかるべき手順で処理をする。あなたは“見張り”､､､
　何も考えずにただ“見張り”でいればそれでいい､､､この家の主(ママ)は私。
　あなたは“補佐(シスター)”。あなたには私に準じた権限を与えるけれどあくまで私の指示に
　従ってもらうわ。

　いいわね？
シスター(・・・・)・クローネ」

シ「ﾆｯ、イエスマム(・・)、イザベラ」

ベビーベッドはママの寝室に９台

１〜２歳の最年少９人がママと共に寝起きしている

そのママの寝室(へや)で毎晩、最年少(かれら)の着替えや入浴の手伝いが許されるのは

なぜか(・・・)年長の女子のみ

＿＿ノ「僕らじゃ通常近づけないし、無理に近づいても不自然だ」＿＿

コンコンコン

ガチャ

＿＿レ「発信器は見つけて壊す。でなきゃりゃ脱走は不可能。全員で逃げるなら尚更だ。＿＿
　頼んだぞ、エマ、A」

私達が見つける。

末妹(キャロル)から発信器の手がかりを､､､！