自分で掴む (ページ24)

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『まず２人がどこから来たのか』

レ「だな」

ノ「キャロルはコニーの代わりだ。つまり商品の補充､､､」

レ「＿＿ああ、“孤児院”ではなく“農園”なら補充され続ける１歳児をつくるか攫うかして用意している
　「拠点」があるってことだ」

ノ「食用人間の供給地点､､､」

エ「キャロルは､､､私達も皆そこから来たってこと？」

レ「多分な。そしてあの“シスター”もだ」

ノ「ママ以外の飼育者(おとな)がいるっていう事実も大きいね。
　 GF(ここ)と同じ農園が他にもあるのかもしれないし、彼ら鬼に従う大人が「生まれた時から鬼の
　支配下」なのか「人間社会で生まれたのちに捕獲」されたのか。
　それだけでも出た先の世界は違ってくる､､､」

あの２人の生い立ち､､､

それが世界(そと)の謎を解く“鍵”か､､､

『今、新人(キャロル)が来たのも大きいよね。他の子達に痕跡がなくてもきたばかりのあの子なら
　あるかもしれない』

発信機の手術痕､､､！！

レ「①大人が「外」を知る鍵ってこと
　 ②キャロルが発信器の糸口ってこと
　そしてもう一つ
　
　ﾊﾞﾊﾞﾝ③なんかやっぱママのやり口が変ってこと」

エ「！！？えっちょっ何？ん！！？」

レ「や、だって変だろ。わざと見せる、そんでビビらす。
　最初の発信器といい、今回といい、そんなんばっか。おかしいって明らかに何かある

　 “お見通し”ならさっさと見つけて即出荷！それでいいだろ」

エ「確かに！！」

ノ「でもママはそれをしない」

『それができない“理由”＿＿あるいはそれをあえてしない“狙い”がママ側にあるってことだよね』

レ「そ」

エ「理由？狙い？一体どんな､､､」

ノ「それはわからない､､､」

レ「でもだから俺たちにはママの策が今１つ読めない。敵の出方がわからねえ以上、事は一刻を争う。
　わからるな？エマ、A」

エ「『うん！』」

ママが何考えてるかわからない

つまりいつどんな策を打たれるか分からない

いつどんなピンチが､､､

死に繋がるピンチが

そうなる前に！！

一刻も早く！！

チャンスは絶対潰せない

次に私達がいや私とAがすべきこと

レ「俺たちじゃ近寄れない」

エ「任せて！私とAがキャロルから発信器のヒントを掴んでくる！」

『うん！』

私たち全員､､､必ず生きて農園(ここ)を出る！！

負けない、鬼にも

あの大人２人にも＿＿＿