自分で掴む (ページ20)

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５話　やられた！ページ20

これで３日目

＿＿エ「まずいよ、疑われてるってことだよね！？何かバレて､､､？」

レ「落ち着け。敵の立場で考えてみ？」

エ「敵の立場？」

『そう、どの子にもそれらしい反応はない。だからまずは”年長者“を疑う、当然だよ。だから、怖がらなくていいんだよ』

ノ「油断は禁物だし、これまで以上に用心はすべきだけど、大丈夫。何も掴まれていない」

レ「ボロを出すな。出せばママの思う壺だ」

エ「､､､､､」

エ「(本当にすごいな３人とも。なんでそんな頭回るの！？)」

ノ「行こう」

エ「(いつも､､､昔からそう。そうだ。この力。”戦略“「観察」「分析」「敵の策を読む」､､､
　ほしい､､､私も､､､こうなりたい､､､追いつきたい！！誰１人死なせないために､､､！！)」

レ「にしてもうぜぇな。これで３日目。食糧庫の整理。予備リネンの点検。空き部屋の片付け」

レ「(”どうでもいい仕事“ばっか降振って昼間の自由時間すらなしかよ)」

ノ「(時間は有限。焦らせてボロを出させる作戦？＿いや、それにしては妙だ､何か､､､)」

エ「(でもとりあえず盗ったのがテーブルクロスでよかったー！！シャツやシーツならバレてた､､､！)」

『(でも、このお手伝いなんか変。ママのやり口も変だけど、まるで誰かが来るみたい。どうしていきなり点検？３人に相談してみようかな？)』

ド「あー、遊びてぇ〜〜！！！」

『！！』

ド「ねえ、なんで俺らだけ！？」

エ「(ごめん､､､)」

ギ「､､､､」

ド「何の罰ゲーム！？何か悪いことした？俺達！」

ギ「ドンちょっと手貸して」

ド「えー」

ギ「ほら早く！」

ーシンー

ノ「やっぱり発信器(アレ)をどうにかしないと脱走は不可能だ」

エ「でもどうやって､､､あれから体中探したけど、埋められた手術痕(あと)なんて
　どこにもなかったよ」

ノ「服や靴にもね。＿＿レイ」

レ「人間の科学技術の常識から考えれば、おそらく電波を使った発信器。でもそれには内部に電池が
　要る。消費も早い。
　
　ちょっと計算してみたけど電池寿命が１０年以上で手術痕が残らないほど超小型。
　２０１５年当時じゃ多分実現不可能(フィクション)の代物」

エ「つまり？」

『仕組みを予想して場所や壊し方を特定するのは困難ってこと。ましてやそれが鬼独自の技術なら
　お手上げだよ』

ノ「確かに､､､鬼独自の技術の可能性も、むしろその方が､､､」