家族愛【約束のネバーランド】【レイ】

episode.２ ページ3

『もうすぐ終わるんだね』

最後のシャツのボタンを留めながら口にする。

レイ「何が?」


『当たり前。
レイやエマ、ノーマンにギルダにドン、ヒィル、コニー…皆と居られる時間』


私は決心していた。

今日、この時に
彼に聞くことを。


『ねぇ、レイ』

レイ「……」


『君は、どっちの見方？』


レイ「何だよ、いきなり。」

お互いに向かい合う。


『黙っていつまでも
飼育官の犬を貴方がやるわけないじゃない』

笑顔は崩さず

冷静に

見捨てられたくないなら


平常心平常心…


レイ「いつから」


『貴方のことは、すぐに気が付いたわけではない。
おそらく、貴方の様子がおかしくなって数年後かしらね、８歳ごろからよ。』


レイ「A……、そうだ
俺は無防備で無能ででも何故か目が離せないお前たちのことを
監視、誘導するママのスパイだ」


『そう、行きましょう。
今日はコニーの最期の日だから』ﾆｺｯ


レイ side

『君は、どちらの見方？』

俺にそう問いかけたAの瞳は
ほんの一瞬だけ、悲しく光った。

レイ「絶対、出荷何てさせないからな
A」


俺はもう一度広い部屋を見まわして、
食堂へ向かった。

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