第72話 ガイドブック ページ24
ミネルヴァさんの特別な二冊の内の一冊。
“約束”のモールスの方。
「
主人公“ウーゴ”が相棒のキツネザル“マーヴィン”と
世界の秘境を旅する冒険の物語。
A「「
エマ「それ!!」
海底洞窟アルヴァピネラは恐ろしい毒蛇の巣窟だった。
無数の蛇がまるで入り組んだ木の根のように
まるで一つの生き物のように
壁一面を埋め尽くしている。
足元の宝石の輝きが残酷なまでに美しい。
蛇は宝を守っているのか。
それとも宝は我々獲物を誘き寄せる餌なのか。
「ウーゴ冒険記」
第3章 アルヴァピネラの蛇より
エマ「ねっ、似てるでしょ?
洞窟、宝石、蛇、これこの木のことだったんだよ。」
A「つまり、この冒険小説は外の世界の
レイ「いや待てよ、A、エマ。確かに多少似てはいるけれども…」
レイはそこまで言って、何かに気づいた。
レイ「…いや、
エマ「うん!もし本と一緒なら、あの根が私達を襲うのは──」
A「みんな、少し下がってて。」
みんなが下がったのを確認して、レイは自分のコップを木に放り投げた。
ガシャン
ドン「!!」
エマ・レイ・A「やっぱり!“接触”だ!」
レイ「A、エマ。多分お前らの読み通り、これはアルヴァピネラの蛇だ。」
エマ「でしょ。」
クリスティ「ねぇ、まずいよ!あの根っこ、どんどん増えて近づいてくる!!」
エマ「レイ、A。」
レイ・A「おう。/うん。」
私達は、根っこに歩いて行く。
アンナ「え」
ギルダ「エマ!?レイ!?A!?」
みんなが心配している中、私達はみんなを振り向いて、笑った。
エマ「ほら、大丈夫。」
トーマ「え…?」
エマ「触らなければいいの。
襲ってくるのは壁からの根だけ。でも見て、触らなければ攻撃してこない。
どんなに近づいても、根の先に触れなければほら、スピードも全く変わらない。」
A「大丈夫、怖くない。みんな、落ち着こう。」
レイ「よく聞け。
これから、最初の予定通り、後ろの“木”を上まで登って逃げる。
壁の根に追いつかれる前にだ。
お前らならできる。木登りも訓練で飽きるほどやったろ?」
マルク「!」
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月11日 2時