検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:6,039 hit

第72話 ガイドブック ページ24

ミネルヴァさんの特別な二冊の内の一冊。

“約束”のモールスの方。

ウーゴ冒険記(・・・・・・)

主人公“ウーゴ”が相棒のキツネザル“マーヴィン”と

世界の秘境を旅する冒険の物語。

A「「アルヴァピネラの蛇(・・・・・・・・・)」」

エマ「それ!!」

海底洞窟アルヴァピネラは恐ろしい毒蛇の巣窟だった。

無数の蛇がまるで入り組んだ木の根のように

まるで一つの生き物のように

壁一面を埋め尽くしている。

足元の宝石の輝きが残酷なまでに美しい。

蛇は宝を守っているのか。

それとも宝は我々獲物を誘き寄せる餌なのか。

「ウーゴ冒険記」
第3章 アルヴァピネラの蛇より

エマ「ねっ、似てるでしょ?
洞窟、宝石、蛇、これこの木のことだったんだよ。」

A「つまり、この冒険小説は外の世界の手引書(ガイドブック)!!」

レイ「いや待てよ、A、エマ。確かに多少似てはいるけれども…」

レイはそこまで言って、何かに気づいた。

レイ「…いや、あり得る(・・・・)か。試してみよう。」

エマ「うん!もし本と一緒なら、あの根が私達を襲うのは──」

A「みんな、少し下がってて。」

みんなが下がったのを確認して、レイは自分のコップを木に放り投げた。

ガシャン

ドン「!!」

エマ・レイ・A「やっぱり!“接触”だ!」

レイ「A、エマ。多分お前らの読み通り、これはアルヴァピネラの蛇だ。」

エマ「でしょ。」

クリスティ「ねぇ、まずいよ!あの根っこ、どんどん増えて近づいてくる!!」

エマ「レイ、A。」

レイ・A「おう。/うん。」

私達は、根っこに歩いて行く。

アンナ「え」

ギルダ「エマ!?レイ!?A!?」

みんなが心配している中、私達はみんなを振り向いて、笑った。

エマ「ほら、大丈夫。」

トーマ「え…?」

エマ「触らなければいいの。
襲ってくるのは壁からの根だけ。でも見て、触らなければ攻撃してこない。
どんなに近づいても、根の先に触れなければほら、スピードも全く変わらない。」

A「大丈夫、怖くない。みんな、落ち着こう。」

レイ「よく聞け。
これから、最初の予定通り、後ろの“木”を上まで登って逃げる。
壁の根に追いつかれる前にだ。
お前らならできる。木登りも訓練で飽きるほどやったろ?」

マルク「!」

第73話 イソギンチャク→←第71話 罠



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月11日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。