第65話 今は連れて行かない ページ16
みんなと合流して、エマを待つ。
ギルダ｢大丈夫かな、エマ…｣
エマの姿が見えず、みんな不安の声を出す。
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
クリスティ｢あっ、来た！エマ！｣
エマ｢おまたせ、みんな！｣
ドン｢エマ！｣
エマ｢みんな、ちゃんと発信器壊した？｣
アリシア･ロッシー｢うん！｣
A｢さぁ、逃げるよ！塀まで走ろう！｣
全員｢おう！｣
私達は、塀に向かって走った。
途中、ドンがレイに事情を説明してくれていた。
全員にハウスの正体を話したこと。
この2か月、私を筆頭に準備を進めてきたこと。
ｻﾞｯ
エマ｢私とA、ドンでまず上る。その後、皆を引き上げる。｣
ドン｢おう。｣
A｢みんな、訓練通りすれば大丈夫だから！｣
エマ｢全員、無事に逃げ切るよ！｣
塀に上り、みんなを引き上げる。
レイ｢4歳以下がいない…？まさか…｣
A｢うん…考えたんだ…｣
エマ｢前にレイに言われたことももう一度…｣
────────────────
レイ『連れて出りゃ全滅は見えてる。』
────────────────
A｢連れて行かない。｣
レイ｢え？｣
エマ｢4歳以下は
でも、諦めたわけじゃない。
レイ｢…｢
エマ｢
フィル以外何も知らない。ハウスの秘密も火事のことも。
フィルだけに話した。
4歳以下を
A｢2年以内に必ず戻る。
そしてその時こそ、フィル達と他4つのプラント、全ての子供達を連れて出る!!
そのために、今は置いて行く。｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年6月11日 2時
