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第34話 今度は僕のスパイになって ページ35

ノーマンside

ノーマン「!…スパイに限らず、ママの手下だったのか…!」

監視…保安…商品の向上…

レイは、そもママが家畜(ぼくら)を統制する上で、望む方向に内から誘導する装置。

レイ「要は羊飼いにおける牧羊犬さ。」

何食わぬ顔で

家畜(ヒツジ)のフリをして

何年もずっと──?

ノーマン「…装置(イヌ)もスパイもレイ一人だよね?」

レイ「ああ。」

ノーマン「全部知っていて、農園(ママ)に加担してきたってわけ?」

レイ「ああ。」

ノーマン「全て嘘だったの?」

レイ「…」

ノーマン「聞きたいことは山ほどある…でも、ママに何をどこまで話した?発信器は壊せる(・・・)んだよね?」

レイ「それ聞いてどうする?返答次第で俺を切るか?」

ノーマン「切らないよ。レイには今まで通り、僕らのそばにいてもらう。
レイを通して制御できている(・・・・・・・・・・・・・)
それでママが標的(ぼくら)の即出荷をしないでいるなら、レイを手放すのは僕らにとってシンプルに危険だもの。
よかったね。君は露見(ミス)を隠し通せる。ドンに濡れ衣着せてまで内通(スパイ)続けたかったんだろう?」

レイ「…何が望みだ?」

ノーマン「3つ。1、今まで通りそばにいて僕らの安全を保証すること。2、レイが持っている全情報の開示。3、寝返って。」

レイ「!」

ノーマン「今度は僕のスパイになってよ。」

レイ「馬鹿か、お前。
最初(ハナ)からそれが目的なら、黙って(・・・)(オレ)を利用すべきだ。脅しだの交渉だの、余地は一切与えるべきじゃない。有無を言わせず利用して、いざ決行で(・・・・・)切り捨てる。そっちのが確実だろ。」

ノーマン「そうなんだけどね。」

────────────────

エマ・A『連れてく。』

A『だって、私達が逃げたら、その子の命が保証されるとは限らないでしょ。
それに──やっぱり、信じたい。ねっ、エマ。』

エマ『うん。ギルダとのことで、改めて思ったんだ。
レイには「疑え」って言われたし、「ママの嘘見抜けなかったくせに」とか言われたら言い返せないんだけど…
たとえ鬼の手先の内通者でも、兄弟に悪い子はいないと思う。』

A『一緒に育った仲間(かぞく)だもん。
邪魔されても、裏切られても、甘いって言われても』

エマ・A『私達はその子を信じたい!』

────────────────

第35話 どうして→←第33話 内通者は君だったんだね



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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時

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