【約ネバ】抗え。この世界の運命に。 (ページ32)

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第31話ギルダとシスターページ32

エマ｢ここから逃げて、コニー達を助けに行こう。｣

ドン｢!!!｣

A｢全員(みんな)で一緒にここから逃げよう。｣

ノーマン｢証拠になるかわからないけれど、ここ数日でAとエマに調べてもらった兄弟(みんな)のスコア。｣

ドン･ギルダ｢スコア？｣

ノーマン｢出て行った子達の分は又聞きだし、全員分ではないけれど、6歳以降スコアの低い順に里子に出されている──変だろ。｣

ドン｢確かに。コニー、このスコア…ハオもセディも…｣

A｢お願い…信じて…助けて…｣

エマ｢一緒に逃げて!!｣

その晩、エマとギルダはいっぱい話をしていた。

小さな子供のように笑うエマとギルダを見て、私は微笑ましく思っていた。

これからは一緒に、闘える。

ｶﾀ…ｷｨ…ﾊﾟﾀﾝ…

A｢エマ…｣

私は起き上がり、エマを揺すった。

エマ｢A…｣

A｢行こう…｣

────────────────

ノーマン『仲間にできたら、次は｢情報源｣かどうかあぶり出す。
手始めに一つ仕掛けてみよう。』

エマ『どうするの？』

ノーマン『ロープの在り処を教える。』

A『えっ』

ノーマン『勿論嘘のね。
ドンとギルダ、それぞれに別々の場所を伝えるんだ。既にダミーのロープも隠しておいた。
僕らの懐に潜り込んで、今まで得なかった重大情報を得た｢情報源｣なら必ず動く。
誰が動くか、ママにどう漏れるか、ドンとギルダが敵(スパイ)かどうかは、それで辿れる。』

────────────────

クローネ｢待ってたわ、ギルダ♡｣

えっ、シスターの部屋…？

どういうこと？ギルダとシスター(・・・・)？

どうして…ギルダ…！

ギルダが｢情報源｣？

本当にギルダが…？

涙も笑顔も全て演技…？

クローネ｢さぁ、入って。来てくれて嬉しいわ♡｣

ﾊﾟﾀﾝ…

私達は、シスターの部屋の前まで行った。

エマ｢中…見えない(小声)｣

A｢…｣

私は、シスターの部屋の扉に耳を当てた。

クローネ｢さぁ、話して。ギルダ。｣

エマ｢どう？(小声)｣

A｢大丈夫、ちゃんと聞こえる。(小声)｣

ギルダ｢例の件…ですよね。｣

“例の件”？一体何を…

ギルダ｢悩みごとはありません。｣

え…