検索窓
今日:7 hit、昨日:7 hit、合計:10,956 hit

第19話 情報源 ページ20

次の日_

ピチチ…カランカラン

いつも通り子供達の支度を整えて、食堂に行く。

エマ・ノーマン・レイ・A「え」

やられた!!

ママ「紹介するわ。新しい妹、キャロルよ。
そして、シスター・クローネ。ママのお手伝いに来てもらったの。
さ、シスター・クローネ。」

クローネ「はい。
今日からここで一緒に暮らします。どうぞよろしく。」

弟妹(きょうだい)が増えた。

(カベ)が増えた。

ノーマン「3歳以下が16人…(ボソッ」

レイ「敵ももはや“ママ一人”じゃない…」

──逃げにくくなった。

レイ「くそっ!まずいな…鬼の配下がもう一人…しかもまた嫌な場所(・・・・)に住みつきやがった。」

エマ「片付けた空き部屋…」

A「2階、並ぶ子供部屋の中央(どまんなか)…」

ノーマン「食料庫のスペース確保、予備リネンの点検、僕らは敵を迎え入れる準備をみすみすさせられていたってことだ。
考えればわかった(・・・・・・・・)のに…!」

レイ「けど、わかっても防ぎようはなかったろ。何をそんな…」

ノーマン「防げたとかそういうことじゃない…ママはヒントをぶら下げていた…
ただ不意打ちを与えるだけなら、あの3つの仕事はさせていない。
あのママを…あの(ママ)を超えなければ、脱獄はないんだ。」

A「──ねぇ、そう怯ませるのも、ママの狙いなんじゃないかな?」

ノーマン「え?」

レイ「「戦略において俺達より上」、「お見通し」、「諦めろ」、わざわざヒントをぶら下げたなら、恐らくそれを見せつけるため。
相手のペースに乗ってやるこたねぇだろ。
最後に逃げちまや勝ちなんだ、俺達のな。
ってわけで、嘆いても敵を喜ばせるだけ。逆に喜んでやろうぜ。」

エマ「え?」

レイ「情報源(・・・)が増えたってな。」

A「あ!」

レイ「丁度情報がほしかった。その意味では悪くない。」

A「“タダでは負けない”」

レイ「──ああ。最後に勝つのは俺達だ。」

第20話 理由と狙い→←第18話 手術痕



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。