第36話 条件 ページ37
ノーマンside
ノーマン｢…報酬って…？｣
レイ｢色々ガラクタさ。ハウスにないものなら取り寄せてもらえる。｣
ノーマン｢！何が手に入って、何が
レイ｢ああ、試してた。｢外｣の世界を探る意味でも。
結果、危険物でなきゃ大抵手に入れてもらえたよ。ただ…どれも旧型ばかりだったけどな。｣
周到な準備…
ノーマン｢じゃあ…発信器の壊し方に当てがあるというのも…｣
レイ｢俺は現物を
ノーマン｢!!｣
レイ｢実験もした。何年もかけて、壊し方を突き止めた。
壊せるよ。
わかるか？今、お前の目の前にいる俺は、最強のカードだ。
ママを内側から刺せるポジション、発信器を無効化する手段──そして、全てではないが、お前が想像しうるより、はるかに多くの脱獄に必要な情報を持ってる、最強のカードなんだ。
ハウスの正体に気づいた時から、ずっと準備してきた。
誰にも、ママにも、お前らにも気づかれないように。何も知らないコニーを騙して、リトルバーニーを奪い、お前ら三人を門へ行かせた。そうだ、お前の言う通りだ。全部！
ノーマン｢…｣
レイ｢話、戻すぞ。
俺は三人の敵じゃない。でも、味方でもない。
お前ならもうわかるよな？｣
ノーマン｢…｣
レイ｢条件次第だ。
条件次第で完全にお前の切り札になってやってもいい。全情報お前にやるし、お前の望む通りママに嘘を流してやる。｣
ノーマン｢条件？｣
レイ｢エマとAを騙せ。｣
ノーマン｢っ！｣
レイ｢全員連れて行くフリをして、土壇場で切り離せ。連れて行ってもドン、ギルダまで。それ以外は置いて行け。｣
ノーマン｢｢全員｣を諦めろってこと…｣
でもAとエマが諦めないから、僕に｢騙せ｣と。
ノーマン｢訓練で皆、予想以上に成長した。
レイだって言ってたじゃない…アレ本心だろ？それでも…｣
レイ｢それでも、
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ノーマン『…助けてくれる？』
レイ『おう。』
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年6月6日 2時
