第19話 情報源 ページ20
次の日_
ピチチ…カランカラン
いつも通り子供達の支度を整えて、食堂に行く。
エマ・ノーマン・レイ・A「え」
やられた!!
ママ「紹介するわ。新しい妹、キャロルよ。
そして、シスター・クローネ。ママのお手伝いに来てもらったの。
さ、シスター・クローネ。」
クローネ「はい。
今日からここで一緒に暮らします。どうぞよろしく。」
ノーマン「3歳以下が16人…(ボソッ」
レイ「敵ももはや“ママ一人”じゃない…」
──逃げにくくなった。
レイ「くそっ!まずいな…鬼の配下がもう一人…しかもまた
エマ「片付けた空き部屋…」
A「2階、並ぶ子供部屋の
ノーマン「食料庫のスペース確保、予備リネンの点検、僕らは敵を迎え入れる準備をみすみすさせられていたってことだ。
レイ「けど、わかっても防ぎようはなかったろ。何をそんな…」
ノーマン「防げたとかそういうことじゃない…ママはヒントをぶら下げていた…
ただ不意打ちを与えるだけなら、あの3つの仕事はさせていない。
あのママを…あの
A「──ねぇ、そう怯ませるのも、ママの狙いなんじゃないかな?」
ノーマン「え?」
レイ「「戦略において俺達より上」、「お見通し」、「諦めろ」、わざわざヒントをぶら下げたなら、恐らくそれを見せつけるため。
相手のペースに乗ってやるこたねぇだろ。
最後に逃げちまや勝ちなんだ、俺達のな。
ってわけで、嘆いても敵を喜ばせるだけ。逆に喜んでやろうぜ。」
エマ「え?」
レイ「
A「あ!」
レイ「丁度情報がほしかった。その意味では悪くない。」
A「“タダでは負けない”」
レイ「──ああ。最後に勝つのは俺達だ。」
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時