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第13話 ロープ ページ14

レイ「夕飯、準備出来たよ。ママ。」

A「レイ…」

ママ「すぐ行くわ。」

ノーマン「A、エマ、行こう。」

A「うん!」

私は胸を撫で下ろし、お兄ちゃんとエマと食堂に歩き出した。

ママ「あなた達三人、昨日門へ行った?」

ドクン

エマ・ノーマン・A「!!!」

ノーマン「?行かないよ。それが規則(決まり)だし。」

A「昼間(きのう)は、鬼ごっこに夢中だったもんね!」

エマ「そうそう!結局ノーマンもAも捕まえらんなかったー!」

ノーマン「どうして?」

ママ「いいえ。それならいいの。」

ペタン

私とエマは、床に崩れ落ちた。

エマ「ごめん…なんか気が抜けたら急に…」

バクバク

A「今になって心臓が動き出したみたい…」

ノーマン「立てる?」

お兄ちゃんの手を取って、私達は立ち上がる。

ノーマン「ママは「確認」している!標的が三人(・・・・・)だと判っている。」

エマ「でもそれが誰か(・・)は、まだ知らない。」

A「発信器の信号は個人を特定できない(・・・・・・・・・)…だから探してる…!」

ノーマン「──時間の問題だ。期限は2か月もない(・・・・・・)!」

全員「ごちそうさまでしたー!」

夕食後、私達はお兄ちゃんについて行く。

ノーマン「ゆうべ、施設内(ハウスのなか)は一通り見たからね。
ロープがあるなら、この部屋だ。」

ガチャ

A「物置部屋?」

次の日の自由時間、私達は塀に向かった。

────────────────

A『え?(ロープ)なんてない?』

ノーマン『うん。だって、ハウスの生活に必要ないもの。』

エマ『確かに…!!』

A『じゃあ、どうやって…』

ノーマン『あった!これだよ。』

────────────────

エマ「“ロープ”ゲット!」

テーブルクロス(ロープ)を木の穴に隠す。

これで塀は越えられる。

ノーマン「さぁ、難題はこれからだ。」

エマ「うん…」

A「ねぇ、お兄ちゃん、エマ。
レイには話しても大丈夫なんじゃないかな…」

ノーマン「それは僕も考えてた。
レイならパニックになったりしないだろうし、物知りな分機械にも詳しい。きっと戦力(ちから)になってくれる。でも(・・)…」

A「でも?」

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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年6月6日 2時

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