53.パーティーの幕開け ページ7
焦凍Side
この人生一悩みに悩んで選んだスノードームは、俺の想像以上に大成功だったらしい。
Aは、今日一日何が何でもスノードームを手放さなかった。
朝ご飯にも持っていき、テーブルに置いてみんなに自慢したり。
登校すれば先生たちにも自慢したり。
俺が休み時間に会いに行くと、必ずスノードームを眺めていた。
そこまで喜んでもらえて、俺も嬉しかったのと同時に照れくさくもあった。
だが、忘れちゃいけない。
寮に帰ればクリスマスパーティーがある。
俺はもちろん覚えていたが、わざとAには言わなかった。
日も落ちきる頃、俺のスマホに一通のメールが届いた。
《準備できたよ！》
それを確認した俺は、いつもより少し暗い道をAと歩き始めた。
『――あとね、ほうやおにいさんにもみせたの！ かわいいっていってくれたよ！』
「そうか。A、そんなにスノードーム好きだったんだな」
俺の言葉に、Aは『ううん』と首を振った。
『ちがうよ。しょうとのプレゼントだから、すきなの。しょうとがくれたからだいすきになったの！』
光が見えるほどの満面の笑みに、危うく膝から崩れ落ちそうになる。
あまりにもかわいい。
事あるごとにプレゼントしようと固く決意した。
ほとんど詳しいことがわかっていないこの状況だが、この笑顔が見られるならなんでもいい。
よくわかんねぇけどイレギュラーバンザイ。
寮に着くと、窓から華やかな飾り付けが目に入ってくる。
Aもいつもと違うことに気づいており、なんだかソワソワしていた。
玄関のドアを開けると――
「「おかえりー！！」」
「早く手洗いうがいして荷物置いてきて！」
『えっ？ えぇっ？ なあに、これ？』
「いいからいいから！」
キョロキョロと辺りを見回し戸惑うA。
その様子に俺は少し笑い、Aの手を引いた。
言われた通り手洗いうがいを済ませ、荷物も部屋に置いてまた降りてきた。
テーブルの上には豪華な料理が並び、クリスマスツリーの近くには後で交換するプレゼントが乱雑に置いてある。
Aは、未だ混乱しているよう。
『だれかのおたんじょうびなの？』
「違う違う！ 今日はクリスマスでしょ？ クリスマスには、みんなでこうやってお祝いするんだよ！」
「はい、Aちゃんも轟も帽子被って！」
「グラス掲げて！」
ジュースが入ったグラスを掲げ、(ほぼ)全員で口を揃えた。
「「Marry Christmas！」」
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あや(プロフ) - めいめいさん» めちゃくちゃ健康的で何よりです笑 これから結構怒涛の展開になる予定なので、ぜひぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです！！ (1月10日 22時) (
レス) @page26 id: 021ff3b1be (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - あ''ーマジ泣く これからの展開が楽しみ過ぎて夜しか眠れん (1月10日 22時) (レス) @page26 id: 19d12ec8ba (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - あやさん» 出来てよかったです！ (12月8日 17時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 冬美さん» 出来ました〜！！ 本当にありがとうございます…！！😭✨ (12月8日 14時) (レス) id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - たしか*←だったと思います！ (12月8日 10時) (レス) @page14 id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月木あや | 作成日時：2023年11月7日 20時
