52.メリークリスマス ページ6
ASide
まどからあかるいひかりがおへやにはいってきて、めがさめる。
すぐとなりにはしょうとがねてて、まだおきてない。
おきがえとってこないと、っておもっておふとんからでたとき、あることにきづいた。
『なんだろう、これ……』
まくらのちかくに、リボンがついたあかいふくろがおいてあった。
もちあげると、ちょっとだけおもたい。
もしかしたらしょうとのものかもしれないから、あけずにもとのばしょにおいておいた。
おようふくをだすためにたんすをあけたとき、しょうとがモゾモゾってして、めをこすりながらおきあがった。
『しょうとおはよう！』
「ああ……おはよう……」
まだうとうとしてるしょうと。
わたしはおきがえをして、カーテンをあけた。
まだおそとはちょっぴりくらい。
しょうともゆっくりおふとんからでて、おきがえをはじめた。
『あ、そうだ。あのね、これ、ここにおいてあったの。しょうとのものかなっておもってそのままにしてあるんだけど、これなあに？』
「……ああ、それか。俺のじゃなくて、Aのやつだ」
『わたしの？』
「ああ。開けてみろ」
きょとんってしながら、リボンをほどいた。
しゅるってはずれたリボンをおいて、ふくろをのぞきこむ。
そしたら、なかにまあるいものがはいってた。
とりだすと、はじめてみるものだった。
『しょうと、これなあに？』
「スノードームだ。ほら、ひっくり返して戻してみろ。ドームの中で雪が降ってるみたいだろ？」
『わあ、ほんとだ……きれい……』
キラキラと、ドームのなかのおかしのおうちにふるゆき。
とってもきれいで、ずっとみていたくなる。
そのとき、ふくろにまだなにかはいってることにきづいた。
だしてみると、「メリークリスマス」とかかれたとってもかわいいカードだった。
『しょうと、メリークリスマスってなあに？』
「そうだな……クリスマスは、サンタさんがいい子たちにプレゼントを届ける特別な日なんだ。その日に、おめでとうって気持ちを込めて「メリークリスマス」って言う……んだと思う」
『じゃあ、このス……スノードーム、サンタさんがくれたの！？』
「ふっ……ああ、そうだな」
やさしくわらってそういうしょうと。
わたしはスノードームをだきしめた。
『クリスマス、とってもいい日……！ しょうと、メリークリスマス！』
「メリークリスマス、A」
『えへへ！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 283人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや(プロフ) - めいめいさん» めちゃくちゃ健康的で何よりです笑 これから結構怒涛の展開になる予定なので、ぜひぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです！！ (1月10日 22時) (
レス) @page26 id: 021ff3b1be (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - あ''ーマジ泣く これからの展開が楽しみ過ぎて夜しか眠れん (1月10日 22時) (レス) @page26 id: 19d12ec8ba (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - あやさん» 出来てよかったです！ (12月8日 17時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 冬美さん» 出来ました〜！！ 本当にありがとうございます…！！😭✨ (12月8日 14時) (レス) id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - たしか*←だったと思います！ (12月8日 10時) (レス) @page14 id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月木あや | 作成日時：2023年11月7日 20時
