51.鏡餅 ページ5
No Side
「ただいまー！」
「やっと帰れた〜！」
Aが寝てから約1時間後。
外出していたクラスメイトたちが帰ってきた。
なんと運の悪いことか、焦凍たちが電車に乗る前から突然雪が振り始め、途中で止まってしまうほどの大雪となったのだ。
そのせいで、雄英の最寄り駅に着いたのは、発車してから50分後のことだった。
途中で後から帰路についたメンバーたちとも合流し、結局みんなで帰ってきた。
「A遅くなって悪……」
「しーっ！！」
バタバタとリビングに入ってきた焦凍がAに駆け寄ろうとすると、先に近くにいた尾白が静止した。
よく見ると、ソファに座って眠る爆豪のお腹の上に、ぐっすり眠ったAが丸まっていた。
なんだなんだと集まってきたみんなは、その光景を見た瞬間にスマホを取り出して撮影しだす。
爆豪の無防備な寝顔だけでもレア中のレアだが、その上Aをお腹に乗せながら寝ているなんて、レアでは収まらないほどの事件だった。
「……え、二人とも寝顔かわッ！！」
「お茶子ちゃん、あんまり大きな声出しちゃだめよ」
「轟、後で写真送っとく」
「頼む。全部頼む」
「何がどうなってこうなったんだ……！」
「やっぱ爆豪、子ども好きなのかな……！？」
「かもしれねぇけど、Aちゃん限定の可能性もあるよな！？ 洸汰くんにはいつもの爆豪だったし」
「あっ、たしかに！」
「みっ、みんな、しーっ！」
緑谷の注意も虚しく、爆豪がモゾモゾと身動ぎして目を開けた。
やばい、怒鳴られる。
全員がゴクリと唾を飲み込んだ。
しかし、爆豪の反応は予想外のものだった。
「…………うるせぇ……」
覇気のない、むしろひょろひょろとした声でそう言い、少し落ちそうなAの位置を直してまた眠り始めた。
普段ではまるでありえないその光景に、全員唖然とした。
すぅ、すぅ、という寝息だけが響くリビングで、19人は数分間開いた口が塞がらなかった。
その後ハッと自我を取り戻した飯田の「普段通りに過していれば、生活音でいずれ起きるだろう」という提案で、とりあえず二人はそのまま保留となった。
結局二人はその後約40分間眠り続け、その光景やフィット感から『休日の
ちなみに、その二人(主にA)を眺めていた焦凍を含めて『鏡餅とネコ』『お正月？』という題名も出来ていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 283人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや(プロフ) - めいめいさん» めちゃくちゃ健康的で何よりです笑 これから結構怒涛の展開になる予定なので、ぜひぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです！！ (1月10日 22時) (
レス) @page26 id: 021ff3b1be (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - あ''ーマジ泣く これからの展開が楽しみ過ぎて夜しか眠れん (1月10日 22時) (レス) @page26 id: 19d12ec8ba (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - あやさん» 出来てよかったです！ (12月8日 17時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 冬美さん» 出来ました〜！！ 本当にありがとうございます…！！😭✨ (12月8日 14時) (レス) id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - たしか*←だったと思います！ (12月8日 10時) (レス) @page14 id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月木あや | 作成日時：2023年11月7日 20時
