81.異常事態 ページ35
いつもの時間に目が覚めた俺は、いつものように隣で眠るAを起こそうとした。
だが、Aは起きるどころか、身動ぎすらしない。
違和感を覚え身体を揺らしたが、それでも反応を示さない。
「A……？」
腹の底に、ジワジワと不安が溜まっていく。
――ああ、気持ちが悪い。
「A、起きろ、朝だぞ」
声が震える。
嫌な予感が、どうしようもない恐怖が、俺を内部から蝕んでいくのがわかる。
Aの身体は温かい。
最悪の事態ではないことに、いくらか安心した。
しかし、Aの状態は変わっていない。
「A、どうした……？ なんで……」
不安と恐怖と焦燥で息が浅くなる。
自分の声に余裕がなくなっているのが、嫌なほど冷静によくわかった。
「A、A！！ 返事しろ、頼む……！！」
悲鳴のような俺の声は部屋の外まで響いていたらしい。
ドアがノックされ、瀬呂の声がした。
「おーい、轟、大丈夫か？ どうかしたか？」
「Aが……Aが起きねぇ……」
「えっ？」
「Aが目を覚まさねぇんだ……！」
「――ちょっと入るぞ」
ドアを開けて部屋に入ってきた瀬呂は、すぐに俺の隣に膝をついた。
「何があったんだ？」
「わかんねぇ……身体を揺らしても、身動ぎ一つしねぇ……」
「昨日様子がおかしかったりは？」
「多分なかった……」
「……とりあえず、先生に連絡しよう」
そう言った瀬呂は、スマホを取り出して飯田に「事情は後で説明するから、すぐに相澤先生を呼んできてくれ」と送った。
冷静さを失っている俺を一人残すのは賢明ではないと判断したんだろう。
それが、今の俺にはありがたかった。
瀬呂はAの額に手を当てたり脈を調べたりと、冷静に動き回った。
しかし問題はないようで、一度首を傾げて再び俺の隣に座った。
「……大丈夫だよ。見た感じ怪我もしてないし、すぐに起きるよ」
「…………ああ」
瀬呂のおかげで俺も冷静さを取り戻していた。
しかし、不安は完全に消えたわけではない。
普段より低い声で一言そう答えた俺の背を、瀬呂はゆっくり擦った。
少しして、瀬呂のスマホが鳴った。
飯田からの電話だったらしく、「先生を連れてきたが、どうすればいいんだ？」「轟の部屋まで頼む！ 悪いな、ありがとう」と最低限の会話を交わして電話を切った。
そして間もなく、相澤先生が俺の部屋に入ってきた。
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あや(プロフ) - めいめいさん» めちゃくちゃ健康的で何よりです笑 これから結構怒涛の展開になる予定なので、ぜひぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです！！ (1月10日 22時) (
レス) @page26 id: 021ff3b1be (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - あ''ーマジ泣く これからの展開が楽しみ過ぎて夜しか眠れん (1月10日 22時) (レス) @page26 id: 19d12ec8ba (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - あやさん» 出来てよかったです！ (12月8日 17時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 冬美さん» 出来ました〜！！ 本当にありがとうございます…！！😭✨ (12月8日 14時) (レス) id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - たしか*←だったと思います！ (12月8日 10時) (レス) @page14 id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月木あや | 作成日時：2023年11月7日 20時
