78.大好きだよ ページ32
「実は、姉さんと夏兄にAのことがバレちまった。俺の不注意だ……悪い。緑谷と話してるところを聞かれて、隠せなかった」
『ううん、だいじょうぶだよ。それで……おとうさんは……？』
「親父にはバレてない。二人だけだ」
『そっか……』
Aはほっと息を吐き出した。
その反応に、俺もほっとした。
本当に、バレたのが姉さんと夏兄で良かった。
Aは『わたしたいものって、そのこととかんけいあるの？』と首を傾げた。
俺は頷いて手紙を差し出した。
「姉さんと夏兄から手紙を預かってる。俺はまだ開けてない」
『おてがみ……？』
「ああ。Aが読みたいって思うなら、今開けようと思う。でも、まだ心の準備が必要なら――」
『ううん、いまよみたい』
俺が言い切る前にそう頷くA。
俺も頷き返し、封を切った。
まずは、姉さんの方。
「漢字で書いたって言ってたから、俺が読んでやるな」
『うん』
Aにも内容が見えるように、Aを膝に乗せて手紙を読み始めた。
Aへ
話は焦凍から聞いたよ。
Aが無事で良かった。
火傷は大丈夫？
体調は崩してない？
今は焦凍と一緒に暮らしてるんだよね。
大変なことはない？
Aが楽しく暮らせていたらいいな。
私は今、小学校の先生をしてるよ。
Aと同じくらいの歳の子たちに
勉強を教えてるの。
Aは最近どんなことをしてるの？
焦凍といっぱい遊んでるのかな。
姉さんの手紙は、文字一つひとつからAを心配している気持ちが滲み出ていた。
自分の近況報告とAへの心配がたくさん綴られたこの手紙は、姉さんからの愛がすべて詰まっているような気がした。
Aは俺の声に耳を傾けながら、たまに笑みをこぼしていた。
私と夏くんは偶然聞いちゃったけど、
お父さんはまだAのことを知らないよ。
Aが言ってほしいって思うまで
秘密にしてるから、心配しないでね。
でもね、お父さんもすごく変わったんだ。
少しずつだけど、家族に歩み寄ろうと
してくれてるんだ。
昔よりずっと優しくなったよ。
もうAに怖いことはしないから
安心してね。
『……おとう、さん……』
Aは、少し震えた声でそうつぶやいた。
「――A、大好きだよ」
手紙は、その一言で締められていた。
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あや(プロフ) - めいめいさん» めちゃくちゃ健康的で何よりです笑 これから結構怒涛の展開になる予定なので、ぜひぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです！！ (1月10日 22時) (
レス) @page26 id: 021ff3b1be (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - あ''ーマジ泣く これからの展開が楽しみ過ぎて夜しか眠れん (1月10日 22時) (レス) @page26 id: 19d12ec8ba (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - あやさん» 出来てよかったです！ (12月8日 17時) (レス) id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 冬美さん» 出来ました〜！！ 本当にありがとうございます…！！😭✨ (12月8日 14時) (レス) id: 6508c9a6a6 (このIDを非表示/違反報告)
冬美(プロフ) - たしか*←だったと思います！ (12月8日 10時) (レス) @page14 id: cc8a597751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月木あや | 作成日時：2023年11月7日 20時
