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焦凍Side
「…これは……どういう状況だ？」
「見ればわかんだろ！！」
Aのところに戻ってきたら、何故か爆豪がツインテールにされていた。
……は？
爆豪の隣のAはニコニコしながら爆豪のツインテールをいじっている。
『かつきおにいさんふたつむすびにあうねー』
「目ェ腐ってんのかあ"ぁ"！？」
『うーん、かわいいおかおしてくれたらもっとにあうのにな……』
「するかよ！！！」
『してくれないの！？』
「なんでする可能性があると思ってんだ！！」
『えーだってかつきおにいさんやさしいもん！』
「…………どこがだ！！」
ちょっと返答が遅れてる。
爆豪照れてるのか？ って言ったら爆破された。
それは置いておいて、爆豪とAが仲良くなってることに俺は驚愕していた。
顔には出てないそうだが。
「俺が戻ってくるまでの間で何があったんだ……？」
『かつきおにいさんがおしゃべりしてくれたの！ そしたらなかよくなった！』
「なってねぇよ！！ つーか氷入れるだけに何分かかってんだ！！」
「氷を入れるのが難しくて、途中で落とした氷を拾おうとしたら入ってたのも全部出たんだ。新しい氷を入れ直してたらこんな時間になった」
「なんでそうなんだ！！！」
この会話の間も、Aは爆豪のツインテールをツンツンしている。
イライラしながらも解いたり嫌がったりしない爆豪。
意外な1面を見た。
なんだ、お前実は優しかったのか。って言ったらまた爆破された。
Aは一通り爆豪のツインテールを触ったあと髪ゴムを外した。
「……ケッ、満足したかよ」
『んーん、つぎみつあみする』
「ふざけんな！！」
とか言いつつ、やっぱり本気で抵抗しない。
こんなに仲良くなるなら、あんまり近づくななんて言わなければよかったな。
そういえば、Aは三つ編みなんて出来るんだろうか。
ふと思ったとき、Aが『できた！』と声を上げた。
「すごいな、三つ編み出来るのか」
『えへへ、がんばったよ！』
…………捻ってあるだけだけど。
爆豪はなんとも言えない表情で屈辱を耐えているようだった。
と、おもむろに爆豪は髪ゴムを外し、Aに「後ろ向け」と言った。
？ を浮かべながら後ろを向くA。
爆豪はAの髪を慣れたように編み始めた。
ものの数十秒で、Aの髪は綺麗に編み込まれていた。
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作者名：月木あや | 作成日時：2023年7月19日 12時
