４８話 ページ9
ユウリサイド
『諦めてないでしょ?脱獄』
この日を待ってた。
エ「うん。諦めてない。レイも、ユウリもでしょう?」
『当然だよ』
レ「ああ、三人とも結局考えることは同じ」
『諦めたふりをして脱獄を進めてたってわけ』
私は微笑んだ。
『逃げよう。二人ともその話をしにここに来た。』
レ「丁度良かった俺たちも話がしたかったんだ」
エ「二か月、ママの目を気にしてろくに会話できなかったもんね」
『ええ。私もともかく本当の狙いを気付かれたくなかったから』
レ・エ「「本当の狙い?」」
『そう。ママは手ごわい。私たちは常に見張られていた。消して警戒を緩めない。私たち三人ともあれだけ何もしていなかったのにママは監視をやめてはくれなかった。ホントに用心深い。だけど、それを利用させてもらったの』
私はにやりっと口元を引き上げた。
『私に目をむかせれば私以外から目を逸らせる。』
レ「ドンと」
エ「ギルダ」
『ママの警備が硬くてもその目は二つだけ、私たちに警戒が向けば向くほど他は手薄。何かするのは全部任せた。訓練、その他もろもろ』
エ「それでどこまで進んだの?」
『道具、食糧、防寒具の用意全部済んでる。いつでも決行可能』
薬草の知識もフルに活用できるよ。
レ「上出来じゃん。後は方法。どう逃げるか」
エ「出る策は練った。明日の昼ここから逃げよう」
『そこんとこはエマと秘密のやり取りをしてたの。大部屋に戻れたからエマの枕の下にノートを置いて文字のやり取りをしてた』
レ「ちょっと待て、昼に出るのか?無茶だろ？以前と状況は違う。俺は出るなら夜だと思う。まあ聞け、座りなよ」
レイに促され私たちは椅子に座る
レ「いいか？塀の先が崖だった、崖からは降りられない。逃げるなら橋から。でもその橋は一つだけしかも本部から出ている。これが今俺たちにおかれた状況だ」
問題は二つ
１、ママの目
２、橋の警備
『１の問題は「私たちの三人の監視」と「常にだれかを抱えている」こと』
エ「昼間もそうだし、夜も赤ちゃんとママは同じ部屋」
逃げるにはママの監視を振り切って逃げなくちゃいけない。ママとちびっこを切り離さない限り
全員での脱獄は無理。
レ「次に��橋の警備。唯一の道だ元から見張りは置いているだろうし脱走騒ぎがが起きりゃ必ず警備が殺到する。そうでなくとも本部の先だ。近くにあの化け物がウジャウジャいる」
ママに止められたら
通報されたら
橋で見つかったら
まあ、諦めるしかないよね
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lkwisterven - ドラゴンさん» いや行かなくても平気だと思う (2019年7月28日 0時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - アリアドネさん» へえ…僕、５０話いってない気がする‥ (2019年3月5日 22時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
アリアドネ - ドラゴンさん» 今、自分の作品で確認してみたら、話が50ページまで書き終わると自然に続編に続行っていうのが出てくるみたい (2019年3月5日 20時) (レス) id: 7e8b7eb3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - アリアドネさん» やり方わかんないんだよねえ… (2019年3月5日 17時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
アリアドネ - この作品の1の方でちょっとしたの方に続編ってところがない？ (2019年3月5日 16時) (レス) id: 7e8b7eb3c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：厨二病のドラゴン | 作成日時：2019年3月4日 19時
