６９話 ページ31
ユウリサイド
エマたちは聞き取れなかったのか顔を見合わせていた。
その後私はエマと二人で話していた。
ム「ユウリ、エマ」
『ムジカ…』
エ「ムジカ!」
ム「大丈夫?その…さっきの…」
エ「！平気平気！量産農園の話はショックだったけど…」
『仲間集めも安全確保も何か考える』
何とかする
エ「無理でもやるから大丈夫!」
『それ、ギルダの前で言わないでよ?面倒事にしたくない』
エ「アハハ…」
ム(たくましいなぁ)
エ「めげてなんていられない」
『私たちには待ってる家族と叶えたい未来があるから』
ム「…!」
『私たちの家族、見る?』
ム「！」
『この子がフィル』
エ「可愛いでしょ。こっちの子がシェリー。おしゃれでおませさん」
ム「この子は?」
『キャロル。まだ一歳。たまにものすごく不機嫌な顔をするんだけどそれが面白いの』
エ「そうだよね!」
こんな風に笑って話すのはいつ振りだろう。
エ「そしてノーマン」
『ノーマンに誓ったの、諦めない。誰ひとり死なせない。家族全員連れて出るって。簡単じゃないのは分かってる。方法だってこれから。でも生きたい。家族全員と何としても…』
エ「家族と生きるその為ならどんな不可能だって乗り越えてやる」
エマはもともと逞しいんじゃない。たくましくいなくちゃいけなかった。
エ「あ！それとね！」
エマがムジカに耳打ちする
ム「まぁ！」
何言ったの?
エ「でも不思議だなぁ。ムジカって本当鬼って感じしないや」
エマが言う
エ「あっ…いや気を悪くしたらごめんね」
ム「大丈夫よ」
エ「ただ何と言うか改めて…本当に鬼って姿だけでも色々なんだなぁって」
確かにケモノ型、知能型、ヒト型、共食い型の四つの中でもいろんな姿がいる。
ム【確かにこの１０００年で我々はだいぶ無秩序な姿になってしまった】
『【それは仕方がないこといずれこうなると分かっていたことでしょう？】』
エ「？」
ム「私ね。人間を見たのも人間と話をしたのもユウリ達が初めてだったの。敵でも食料でもない。他のどの生き物とも違った。ユウリたちと会えて話ができて良かった。友達になれて良かった」
『私も』
エ「私も」
『ムジカ達に会えて、話ができて』
エ「友達になれて」
エ「『良かった』」
『この六日』
エ「本当にありがとう」
この森に入って六日
ようやく 出口だ
いつもすぐ来れるからすごく長かったな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lkwisterven - ドラゴンさん» いや行かなくても平気だと思う (2019年7月28日 0時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - アリアドネさん» へえ…僕、５０話いってない気がする‥ (2019年3月5日 22時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
アリアドネ - ドラゴンさん» 今、自分の作品で確認してみたら、話が50ページまで書き終わると自然に続編に続行っていうのが出てくるみたい (2019年3月5日 20時) (レス) id: 7e8b7eb3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - アリアドネさん» やり方わかんないんだよねえ… (2019年3月5日 17時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
アリアドネ - この作品の1の方でちょっとしたの方に続編ってところがない？ (2019年3月5日 16時) (レス) id: 7e8b7eb3c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：厨二病のドラゴン | 作成日時：2019年3月4日 19時
