４４話 ページ4
ユウリサイド
何時も通りの朝、偽りの愛で固められた[幸せな孤児院]
全ていつも通り、兄妹もママも私たちも
『大丈夫。うまくいくよ』
真実を知っているからこそ‥‥脱獄はうまくいく。嘘ではない。
今頃、ノーマンは崖を見ているのだろうか‥‥
イ「ノーマンがいない？」
エマたちはうまくいったと思っているのだろう。
ノーマンは戻ってくるのに…
マ「あ！」
ノーマンが戻ってきた。
ちらりとエマたちを見ればありえないとでも言いたげに目を見開いた。
夜
私はノーマンの準備をしているとこに来ていた。レイとエマもいる。私は思考を放棄しているように
虚空を見つめている風を装う
レ「てめぇ…どういうつもりだ!」
エ「ここにいれば死 ぬんだよ？今すぐ逃げて!姿消して!」
ノ「嫌だ。逃げるつもりはない」
レ「は？」
ノ「それより聞いてほしい。時間がない。報告、逃げ道の下見。」
ノーマンが言う。
ノ「崖だったよ」
エ「え？」
ノ「塀の向こう。とても、飛び降りられる高さではなかった」
エ「‥‥え？‥‥崖?」
ノ「シスターは嘘をついていなかったし、鬼は僕らをなめてはいなかった」
ここの６角形の形となっていてここの真西に本部がある。逃げるなら、橋。だけど、ありえない。
私は視線だけをノーマンに向けた。
貴方はもう考えてるんでしょう?この地獄から出る方法。
ドアがノックされフィルたちが来た。
フィ「ノーマン、ママが呼んでるー」
ノ「今行くって伝えて」
ノーマンが鞄を閉じてレイにあの機械を差し出した。使わなかったんだ。
ノ「コレ、返すよ。僕は使っていない」
レ「!?」
ノ「だから、まだ使える。ユウリとエマとレイが出るときに使うんだ。」
最初から、決めてたんだよね。私は気付いたし、教えようとしてたしね。
レ「お前‥‥ッ」
エ「つまり、最初から戻るつもりだったんだね」
『崖は、戻ってきたのと関係ない。そんな報告、潜伏しながらでも次の日の自由時間とかでできるもの』
エ「なんで…。言ったじゃん。一緒に生きるって…なのに、ノーマンは最初から――」
ノ「うん。ごめん。嘘ついた。僕は間違えるわけにはいかないんだ。誰ひとり死なせないために。僕が逃げたら計画が狂う。脱獄が難しくなる。仮にわずかでもそれじゃ困る。僕は万が一にも負けたくない。何を云っても無駄だよ。気持ちは変わらない。今日できるだけのことはやってきた。後は頼む脱獄は必ず成功させて」
ノーマンは私たち三人を抱きしめた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lkwisterven - ドラゴンさん» いや行かなくても平気だと思う (2019年7月28日 0時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - アリアドネさん» へえ…僕、５０話いってない気がする‥ (2019年3月5日 22時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
アリアドネ - ドラゴンさん» 今、自分の作品で確認してみたら、話が50ページまで書き終わると自然に続編に続行っていうのが出てくるみたい (2019年3月5日 20時) (レス) id: 7e8b7eb3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - アリアドネさん» やり方わかんないんだよねえ… (2019年3月5日 17時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
アリアドネ - この作品の1の方でちょっとしたの方に続編ってところがない？ (2019年3月5日 16時) (レス) id: 7e8b7eb3c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：厨二病のドラゴン | 作成日時：2019年3月4日 19時
