５６話 ページ17
イザベラサイド
回想
レス「『〜♪』」
木の上にいると綺麗な歌声が二つ聞こえて私は木から顔を出した
イ「綺麗な旋律ね！」
『きゃああっ!』
レス「イザベラ!!」
そこにいたのは大切な家族のそばかすが特徴のレスリーと白銀の髪をポニーテールに結ったミカエラだった。
イ「木登りしてたら素敵な歌が聞こえてきたからつい‥‥ごめんなさい」
レス「『びっくりした‥‥』」
イ「ねェなんて歌?」
レス「名前はないんだ」
『つけて無いの』
イ「二人が作ったの!?」
レス「『うん』」
イ「すごいなぁ。もっと聞かせて?」
レス「『えっ』」
二人はびっくりしたような顔をする
レ「でも恥ずかしいから…」
『皆には内緒ね?』
『イザベラ、これあげる。』
イ「綺麗!なにこれ?」
『ダイヤモンド石言葉は永遠の絆だよ遠く離れていてもずっと親友だよ!』
大好きだった。大好きなレスリー、大好きなミカエラ。大好きなハウス。大好きな―――
あの歌があったから。あの宝石があったから私は強くいられた。
世界は変わらない。私が死 んで何になる?ならば、私にできることを。誰よりも深い愛情を、１年で
も長い命を。何も知らないこの子たちに
今はもういないレスリーとミカエラの分まで
生きたかった。誰よりも長く
悔しかった。たまらなく。二人が殺 されてたなんて
何もできない変えられない。だからこそ、せめて生き続けてやりたかった食べられない人間として
イ「でも‥‥もういいか」
あの子たちは外に出た。
私は商品を守れなかった無能な飼育監。頂点の地位も築き上げた成果もたった今失ったわ。
今更あの子たちを追ったところであの子たちはもう―――
もし、クローネを排除しなかったら
もしあの日ノーマンに崖を…塀の向こうを見せなかったら
違う結果になったかしら
いいえ、結果に[もしも」はない。どの道、あの子たちの成長は見抜けなかった。やっぱり私の負けな
のよ。あんなに小さかったのに…皆、あんなに‥‥小さかったのに‥‥
ただ普通に愛せたらよかった。
行ってらっしゃい。気を付けてね。
―――願わくば。その先に光がありますように。
『諦めた少女と進んだ少女ね』
隣を見ればユウリがいた。
イ「ユウリ‥‥いいえ、貴女は…ミカエラね」
ユウリはふっとかつて出荷された家族のミカエラの姿へと変わった。
『子供の成長はとても早いんだよ。大人が思うよりね。』
イ「そうねホントにそう」
『あの子たちなら大丈夫。心配しないで』
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lkwisterven - ドラゴンさん» いや行かなくても平気だと思う (2019年7月28日 0時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - アリアドネさん» へえ…僕、５０話いってない気がする‥ (2019年3月5日 22時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
アリアドネ - ドラゴンさん» 今、自分の作品で確認してみたら、話が50ページまで書き終わると自然に続編に続行っていうのが出てくるみたい (2019年3月5日 20時) (レス) id: 7e8b7eb3c5 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - アリアドネさん» やり方わかんないんだよねえ… (2019年3月5日 17時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
アリアドネ - この作品の1の方でちょっとしたの方に続編ってところがない？ (2019年3月5日 16時) (レス) id: 7e8b7eb3c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：厨二病のドラゴン | 作成日時：2019年3月4日 19時
