【約ネバ】たった1人の妹 (ページ4)

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鬼ごっこページ4

『まぁ、そんなとこ』

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｢なにこれ！既にほぼ全滅じゃん！｣

次私が顔を上げたのはドンの叫び声だった。

『ドン相手ノーマンだよ？』

｢そうだけど！！！｣

｢これで残ってるのは…｣

｢エマ1人｣

｢最後はやっぱり｣

｢｢｢ノーマンとエマの一騎打ち！｣｣｣

正直毎回のことなのにどうしてそこまで持ちこたえられるんだろ…

え、まってこれエマ？

｢で、｣

｢また捕まっちゃった〜、、！｣

『ラスト1人で10分もちこたえたんでしょ？』

｢新記録じゃないか｣

｢ノーマンなんであんなに強いの？！｣

“私かけっこじゃ負けたことないのに〜”と嘆くエマ。

さすがのレイもヒントを上げるらしい(？)

｢問題。現状ノーマンにあってエマに無いものってなーんだ？｣

レイの言い方の問題か、エマの理解力の問題か、また迷い始めたエマ

『エマ、戦略だよ。』

｢単純な運動能力ではノーマンよりエマの方が上だ｣

『でもノーマンは頭(ここ)が強い。ほんとにやばいぐらい』

｢そんで鬼ごっこってのはまさにその戦略を競う遊び｣

｢だからユリはノーマンに勝てるの？！｣

『ん〜、ちょっと違うけど、』

『鬼ごっこって、体をフルに使ったチェスって言えばわかりやすいかな？』

｢……鬼ごっこが？｣

“嘘でしょ？”と言わんばかりの目でこっちを見てくるエマ

嘘じゃないよ笑

｢少なくともこいつがやってんのはそういうやつ｣

｢だから面白いんでしょ？｣

｢な？こんなこと言うから強いんだよ｣

｢で、当然ユリとレイにもあるんだ。“戦略”ってやつが｣

あるよりか僕よりずっと策士だよなんて言い出すノーマン

『ねぇ、』

｢買いかぶんな｣

｢敵の策を読む…か、｣

またエマが賢くなりそうな予感…