【約ネバ】兄妹

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待っている途中、何度も欠伸を噛み締めた。



その度にレイは笑って


レ「ガキはもう寝る時間だぜ？

無理しねぇで部屋に戻れって」


なんて言ってくる。



馬鹿にしてるのか、心配してくれているのかよく分からないが、私は“待つ”の一点張り。



ここまで来て寝るわけにはいかない。


エマとノーマンが帰ってくるまで待ってやる。





…そして、


ガチャッ


エマとノーマンは帰ってきた。



『あ、2人ともおかえり』


レ「おかえり、どうだった？」




ノ「間に合わなかった」



ノーマンはそう言ったが、リトルバーニーがない。





…じゃあどうして手ぶらなの？



それに2人とも妙に静かだ。


心なしか、エマの目が泣いた後のように赤くなっている気がした。



おそらくレイも2人の異変に気付いただろう。


私とレイは2人に話しかけることができず、部屋に戻った。




『…ノーマンたち、手ぶらだったよね？』


レ「あぁ」


『でも“間に合わなかった”って言ってた』


レ「うん」


『何かあったのかな？』


レ「…さぁな」






2人は何も言わなかった。


…もし、本当に何かあったら2人は私たちに教えてくれるはずだ。


その時まで直接聞くのは待つことにしよう。

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