【約ネバ】兄妹

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『…私も行きたかったな』



お風呂さえ入っていなければ、私も一緒に門へ行けたかもしれない。



生まれてこのかた、ハウスから出たことがないのだ。

外の世界に興味が無いわけがない。



…100%ママに怒られるけど。



レ「見たくないもん見るかもしれねぇぞ」


『例えば？』


レ「お………オバケとか」


『…なに？馬鹿にしてる？』



私は目に見えないものは信じないタイプだし、レイもそうだと思っていた。



レ「…今のなし。」

『はぁ？』



レ「早く髪乾かせよ」


『…。』



今日のレイ、おかしい。


コニーとの別れがそんなに寂しかったのか？



疑問を抱えたまま、私は渋々髪を乾かしに行った。


__________


『あれ、レイまだいたの？』


髪を乾かし終えた私は、レイがまだ食堂にいたことに驚いた。


レ「あぁ、エマとノーマン待ってる」


『心配？』


レ「まぁ…ノーマンがいるし大丈夫だと思うけど」



確かに。


でも、私だって2人が心配だ。



『私も待ちたい』


レ「途中で寝てたら部屋に放り投げるからな」







『…が、頑張る』

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