【約ネバ】兄妹

6 ページ6

あの後、皆は次々と捕まり、ノーマンの勝ち。


ノーマンが負けるわけがないと皆分かっているからこの結果は納得だ。




ド「ノーマンリベンジだ、2回戦やろうぜ！


ノーマン以外全員“鬼”ってのどうよ」


「「「(せこっ…！！)」」」


ノーマン以外全員鬼という提案をしたドンのことを皆せこいと思ったに違いない。


実際私もそう思った。



ノ「いいよ、捕まらないから」



しかしノーマンは、圧倒的に不利な状態にもかかわらずこの余裕っぷり。


これはもう流石としか言えない。



…まぁ、ドンがこう言うのも無理はないか。



なぜなら今日は


ド「言ったな〜、後悔すんなよ！

・・
最後絶対捕まえてやろうぜコニー！」


コ「うん！」


コニーがこの施設で過ごす最後の日だから。


ドンはコニーと仲が良かったから尚更だろう。




ここでの暮らしは永遠じゃない。


12歳なるまでには里親を手配され巣立っていく。


それもまた慣例。




…ちなみにノーマンは案の定最後まで捕まらなかった。

__________


『＿＿うん、完璧。

すごく似合ってるよ』


コ「ありがとう！」


私はコニーと同室だから、着替えなどをトランクに入れたり、コニーの着替えの手伝いをした。


コ「アイ、いつも手伝ってくれてありがとう。

…私、ハウスを出てもがんばる。


みんなみたいにユウシュウじゃなかったけど、大人になったらママみたいな“お母さん”になりたいんだ」


ずっと一緒だった家族が旅立つのは寂しい。


でも、新しい家族ができるのは嬉しいことだ。


だから私は笑って見送る。


『なれるよ、コニーなら絶対。


______頑張ってね』

7→←5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す