【約ネバ】兄妹

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マ「あら、今日はアイも読書なのね」

『うん、面白い本があったの』


マ「みんなは？」

レ「さぁ、森で鬼ごっこじゃない？」


__________


エマが考えた“全員で逃げる方法”。


ノ「“鬼ごっこ”？」


エ「そう、鬼ごっこ。

ノーマンが“鬼”でみんなが逃げるの、頭と体を使って」


ノ「遊びのフリをした“訓練”ってことか……」


遊びのフリならママにもバレない！


エ「体の使い方は私が教える…。

頭の使い方は…ノーマンとレイとアイが先生で、私達が生徒」

__________

『やっぱりみんな飲み込むのが早いね。

ちょっとアドバイスしただけで捕まるスピードが格段に違う』

レ「って言ってるそばから続々と来たぞ」



『……まぁ、鬼はノーマンだし』


ノーマンに捕まったトーマ達が項垂れながらやってきた。


ト「うまく逃げたと思ったのにな〜」


『自分の痕跡を消すだけじゃダメなんだよ。

相手の痕跡も見ないと』


レ「それにノーマンはお前らの癖も読んでる。

例えばトーマ、お前は大抵____」


レイが急に立ち上がった。


『ど、どうしたの』


レ「オイ、どこ行った！？」


そう言って周りを見渡すレイを見て気づいた。


『____っいない…！？』


いつの間に…。

見失わないように気をつけていたのに。



ト「？」

マ「誰が？」

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