【約ネバ】兄妹

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レ「しかし耳か…。

確かにこれは気づかねぇな。


言われてみればあるけど」


ノ「そんなすぐ消える痕なのか………」


『私、採血痕なんて話初めて知ったし全然気づかなかった…』


エ「私も無意識にずっと疑ってこなかった、ごめん」



ノ「いや、お手柄だよエマ、アイ。

次に進める」


“場所”の次______“壊し方”。


切開して調べても必ずバレる。

髪で隠しても、ママに髪をかき上げられたら終わりだ。


もしかしたら今までも確認していたのかもしれない。


レ「俺達に埋められている発信器は、機能としては割と甘い。

でも埋めている。

なぜか、発信器さえ健在ならどこまでも追える自信があるんだろう。

たとえこっそり門や塀を超えたとしてもな」


ノ「待って。

それってもし“通知”をするなら発信器が壊れた時ってこと？」


エ「えっ」


『…その可能性もあるよね』


エ「”壊したらママに知らせる“？」


“通知”があればの話だけど…。



迂闊に触って壊すのも危ない、壊すのはあくまで逃げる時。


『じゃあどうやって壊し方を…？』


レ「それなんだけど、この“形”と“大きさ”ちょっと思い当たることがある。

俺に任せてくれないか」


ノ「いいの？」

レ「ああ」

エ「じゃあ任せた」

『レイが言うなら大丈夫だと思うけど…無理しないでね』

レ「へー、心配してんの？」

『当たり前だよ』

レ「…」

『変な顔』

レ「見んな」

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