【約ネバ】兄妹

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ノーマンとエマから離れたレイは、エマに渡した本を受け取った。



ノ「…助けてくれる？」



レ「？おう」


『？うん、もちろん』



まさかノーマンからそんなことを言われると思わなかった。


驚きはしたが、素直に嬉しかった。


頼ってくれている、そう思えたから。



ノ「話すよ。

僕ら全員、ここから逃げなくちゃならないんだ」



__________




『………え…？』






鬼？






農園？






ママが、敵？






私たちは…食料？





『(嘘…)』








…信じられなかった。


正確に言えば、信じたくなかった。




幸せだった毎日が一気に壊れていく感覚がした。





レ「鬼…、農園…、ママが敵……？




……ヤバくね？


！あっ、だから格子窓！」



「「(のみこみ早っ！！！)」」





『(…どうして………？)』




レイが元から冷静なことくらい分かっている。



でも、こんな話を聞いても尚、冷静でいられるの？









だって……それなら…！



っ私たちはただ、

食べられる為だけに生まれて育ってきたの…？






この時の私は、溢れ落ちそうになる涙を堪えることしかできなかった。

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