【約ネバ】兄妹

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テストは嫌いじゃない。


満点をとれば嬉しいし、ママにも褒められるから。



マ「結果を返すわね〜

ノーマン、レイ、エマ、アイ。


すごいわ4人とも！また300点！満点よ！」



その後で思いきり遊べることも、テストが嫌いじゃない理由の１つだ。


今日は鬼ごっこをするみたい。



ド「うへっ、ノーマンが“鬼”だ」


ドンが微妙な表情だが、ノーマンは笑顔のままだ。




…鬼はノーマンか。


逃げ切りたいけどたぶん無理だなぁ。



エ「レイは？」


エマはレイも誘うが…


レ「パス」


はい、ドシャット。


エ「チェッ、たまには混ざればいいのに」


レイは皆と遊ぶことが極めて少ない。


いつも本を読んでいる。



…遊ぶよりも本の方が面白いのか？



ノ「OK、数えるよ！」



そして、ノーマンが10数える間に皆は一斉に散らばった。



私はノーマンが鬼のとき、なぜか1番最初に狙われるのだ。


前に理由を聞いたことがある。


“エマよりも厄介だから早めに捕まえたい“らしい。



エマより厄介と言ってくれるのは嬉しいが、1番最初に捕まるのは悲しい。



ノ「アイ見つけた！」


『えっ、もう！？』



わざと偽の足跡までつくったというのに騙されない所が流石だ。


ノーマンに見つかったら捕まるのは時間の問題。



『…捕まった』


レ「またアイが1番か。

年下の奴らより早く捕まってやんのー」


『……レイうるさい』

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