もう一人の特上者

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エマside
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「チームで鬼ごっこ？」


「ああ。個々での逃走じゃ、ほぼ死ぬ。」


『レイ、言い方。』


「でも、皆の動きは悪くなかった。」


『データも、色々手に入った。』


「実際は、隊列を組んでチームで逃げる。」


「そのための…チームに分けてチームで逃げる鬼ごっこ…。」


「とりあえず、今からAが隊列の型100種言うから覚えろ。」


「！」


『作り過ぎちゃった。』



Aが照れたように笑う。



「……耳で？」


「できねぇ？」


「楽勝!!」


「より本番(・・)に。
そして、その後(・・・)の逃走に即した訓練(鬼ごっこ)に変えていこう。

その上で、近くドンとギルダを引き入れよう。
事情を話して、隊列を率いてもらうんだ。」


『それ用の型も、もう出来てる。』



パラッ…


どこからか、紙の束を取り出して見せてくれた。



「こ、こんなに…!?」


「仕事が早くて助かるよ。
どの位ある？」


『う〜ん…。軽く500は。』


「「「500!!?」」」


『大丈夫。
ピックアップ済みだから、１０型覚えてくれれば十分。』



ニコッと微笑む。



『それより、３人は知ってる？









ハウスに発信器の電波を伝えない場所があることを。』


「「「え…？」」」


『コンパクトの中、見えちゃった。』



ペロっと舌を出し、訓練(鬼ごっこ)をするために皆を集め始めた。

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