白鳥沢の病弱お姫様２【HQ】

本音 ページ24

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「ケホッケホッ」



川「っ！」



白「お前退院して大丈夫なのか？」



「うん、大丈夫」



五「Aさんお持ちしますよ！」



「…ありがとう、工」



白「……アイツ、おかしくね？」



川「…いっつもあんなんでしょ」








「っ…」フラッ



これでバレたら、もう学校には来れない



私はコールドスリープして幸せになれるとは思わない



…みんな、私の事なんか忘れていく



それなら最期まで大好きな人達と一緒にいたい



「ケホッ」



白「おい」



「っ！」



白「やっぱお前体調悪いんだろ、帰れ」



「だ、大丈夫…大丈夫だから」



白「いや、明らかに大丈夫じゃねぇだろ。無理す」



「大丈夫って言ってるでしょ！？！！！！」



白「ぇ」



「っ……！」ハッ



やばい


どうしよう、どうしたら



白「…お前、何に怯えてんだよ」



「おび、えてる？私が？？」



違うよ、私はただみんなと一緒にいたいだけ



白「…俺じゃ、頼りないかもしれねぇ。瀬見さんのがお前のことよくわかってる。だけど…俺だってお前が好きな男の一人だ。お前を守りたいって、支えたいって思ってるのは瀬見さんだけじゃない」



「！」



白「お前いっつも気づかねぇうちに抱え込んでんだよ。自分は大丈夫って思ってても大丈夫じゃない時が多い。……相談するのは俺じゃなくてもいいから。瀬見さんでも太一でもいいから…抱え込むな」



「な、んで…なんでいっつもそんなに優しいの…！？おかしいよ、だって私は賢二郎の気持ちには応えられない！！なのに、どうして」



白「好きだから。…お前にどんだけ拒否されても、好きなもんは好きなんだよ」



「っ！！……賢二郎は私を覚えててくれる？私が目を覚ました時、賢二郎との思い出が高校からひとつもなくても…同じように好きだといってくれる？」



白「は？何言って」



【…お前、何に怯えてんだよ】




「っ……死にたく、無い…みんなともっと、一緒にいたかった！！怖い、怖いよ賢二郎…！！死ぬのが、怖い！…ねぇ……助けて…」ポロッ



白「し、ぬ？……落ち着け、いくらでも泣いていいから。…その後、詳しく聞かせてくれ」



「っ嫌だ…嫌だよ……賢二郎…」



白「ん……俺がついてる」

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