ゲームを愛する女子高生、菅原孝支の妹ですが何か？【ハイキュー】

全国への道 ページ31

・菅原 side




あれから何週間経っただろう



Aは一向に目を覚まさない



明日から代表決定戦



菅「…A、俺たちちゃんと勝ってくるよ。青葉城西にも、白鳥沢にも勝って全国に行く。だから……その光景、見ててくれよ…目を、覚まして…」



扉があってもなくても、返事をしてくれないと…前と同じだ



菅「……行ってくるな、A。代表決定戦終わるまでここには来れない。ごめん…だけど、絶対勝ってくるから」



頼むよ、はやく目を









・




誰かが呼んでる気がした



でも瞼が重くて、開けなくて



…みんなの、お兄の顔がみたいな



お兄はいつも、私のことを一番に考えてくれる



……今、いつ？何時？？



なんで、起きれない？



事故だよ。そう、私…車とぶつかった



それで、そこから…意識を失った？



孝支が泣いてた気がする



声が出せなくて、ごめんねって思ってた



…早く、起きなきゃ



もしかしたらもう代表決定戦が始まってるかも



起きて



起きなきゃ、ダメだよ私



起きたい、のに






菅「Aは、いっつも努力してて偉いなぁ〜！」



いつの記憶？



多分、小五くらいだ



今でも覚えてる、初めて喧嘩した時のこと



「努力しても、上手くならなきゃ意味ないから」



菅「Aは上手いべ！！！…俺なんかより、よっぽど」



「……お兄ちゃんは、なんで私にそんなに引け目を感じるの？いいじゃん、私とお兄ちゃんのプレイスタイルは違う。お兄ちゃんも頑張ってるんだからすぐにレギュラーに」



菅「っなれるわけないだろ！？俺は1年で、お前みたいに『完璧』には出来ないんだから！！！！」



「っ…一緒に練習してる私が……どれだけお兄ちゃんが頑張ってるか知ってる私が、褒めてるんだから素直に受け取ればかやろおおおお！！！！」



菅「なっ…！？A、お口が悪い！！！！」



「うるさいなぁ！お兄ちゃんはいつかたいっせつな仲間と一緒に全国に行くの！！これ、決定事項だから！！！」



菅「いや、なんでだよ！？」



「約束！！！！！」



菅「あ〜〜〜っもう…！！分かったよ！！！！」






そうだよ、約束した



全国に行くんだ



中学では見られなかったけど、今は




「…………ん……」



看護師「！？菅原さん…！！」





待っててね、お兄…みんな



すぐ、向かうから

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