及川徹の姉は天才女優だが青春を知らない【HQ】

理由 ページ22

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澤「えっ…と……Aは、どこに？」



及「メイク変えに行ったんだと思う。…みんな動画撮ってる時は静かにね」



山「う、うわ…コメント欄凄いことになってます。本人なのかとか、盗撮の批判とか、顔がちょっと違うとか…」



月「てかほんとに本人なんです？」



及「今から撮るの見てれば分かる」



「お待たせ、ごめん」



谷「！！A、ちゃん…！？！！」



「あっははww握手でもしとく？」



谷「ﾋｪｯ」



国「へぇ…声も変えてたんですね」



「素の声は皆の前で話してたヤツ。これは業務用。じゃ、徹よろしく」



及「うん、いくよ。3、2、1」




「皆さんこんにちは、女優の凛川 Aです。

今回…私は極秘であることをしていました。


それは、“宮城県のバレーの強豪である青葉城西高校で『青春』を学ぶこと。

皆さんご存知の通り私は学園モノのドラマは一切していません。なぜなら、単純に苦手だから。

学生時代私は仕事に打ち込んでいたのでお恥ずかしながらどう演じていいのか分からなかったんです。


…この秋、私は新しくドラマに参加することが決まりました。学園モノです。

だから、青春を知ろうという理由で生徒たちには内緒で潜入しました。


みなさんにお伝えせず行ったことですのでお騒がせしてしまい大変申し訳なく思っています。

だけど。



『あなたたちをガッカリさせるようなことはしないわ。だって私、天才だもの。』



ふふ、昔演じたヒロインのセリフをお借りしました。

どうぞ皆さん、ドラマの放送をご期待ください。


最後に。青葉城西高校、そしてバレー部員達にご迷惑をおかけする事のないように御協力お願い致します。」ニコッ





及「…OK」



「ふぅ、ありがと！…騙しててごめんね？私、20歳のオバサンなんだよね。徹の姉っていうのはホント。だけど…それを広めたりしないでね。身バレは迷惑かけることになっちゃうから。それじゃ」



松「待って。じゃあ、春高は」



「んー？話聞いてなかった？？私、もう戻るから」



岩「マネージャーやめんのか。…一緒にやってきたのに」



「申し訳なく思ってたんだよ。みんなと私じゃ思い入れが違う。私はただ、青春が知れればそれで良かった。……ほんと、ごめんね。それじゃあまた。岩ちゃんと徹以外もう一生会わないかもしれないけど」



花「っ待てよ！！」



パシンッ



「「「「！？！」」」」



「…いったいなぁ…何すんの？」



及「こっちのセリフ」

口喧嘩→←青春体験の終わり

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