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story57 ページ8

こちら永瀬Aです。

二・三分前に対象らしき女の子が,イチョウのマークのお店に入っていくのを確認しました。

あ、今回はしっかりと確認したため、服装がそっくりな茶髪女子っていうのはちゃんとわかってるのだ大丈夫だ。


……今、お店の外からチラッチラッとさり気なぁい感じで哀ちゃんがいないか見てるんだけど、さすがに不審者感すごいからそろそろやめたい。

だがこんなぶらんどしょっぷに入っていく勇気なんて私は持ち合わせていない。


だってイチョウの葉のマークってさ、ほらアレだろ?なんかファッション誌に載ってたやつだろ?

阿笠さん家で帰り際に見たぞ私。バッグに赤色のサインペンでぐるっと線が引いてあってな、哀ちゃん小学一年生なのにすげーな、ブランドもののバッグに興味があるのか。ってなったもの。



うーんお店の中にいるのが哀ちゃんかまだわからんなあ。ぽいんだけどなあ。

どうしようか。


私が悩みながらチラチラと店内を見ていると、






「人違いだったらごめんなさい」





誰かを待っているのか、柱に寄りかかりサングラスをかけたおばさまに声を掛けられた。






「貴方もしかして二十年前に私と会った女の子じゃないかしら?」






あぁきっとそうだわ、その瞳!と私の目を褒めまくる彼女は、私の二十年前の知り合いらしい。


んんどなた??


よかった不審者だって言われなくて。

まってな、二十年前って言ったら私はえっと六歳ね。






「ほら私よ。覚えてない?」






そう言ってサングラスを外したおばさまの瞳は、綺麗な青色だった。

そしておばさまは目の前のお店を指さす。指の先を目で追うとおばさまが指で示していたのは目の前のお店のイチョウのマーク。






「もしかして、二十年前小学校で誰かを待ってたあのお姉さん……?」






また口が勝手に動く。水を流し淹れるかのスピードで映像が頭の中に入ってくる。

それは、私の小さな頃にそっくりな女の子と栗色の髪の女性が、学校のような建物のそばにある、銀杏の木の下で話している様子を第三者目線で見ていたかのようなもの。






「そうよ。結局その日、彼は来なかったけどね」






おばさまが言う限り、私の頭の中に入ってきた映像の女の子は昔の私で、栗色の髪の女性はこのおばさまなのだろう。

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韓国海苔(プロフ) - 東雲さん» そんな言葉を頂けるとは、嬉しいの極みです……!!近いうちに更新しますね( ´艸`) (2020年5月13日 23時) (レス) id: f33eb6585f (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 本編の続き待ってます! (2020年5月12日 12時) (レス) id: 69e2a17ecb (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2020年4月30日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
韓国海苔(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます!ずみまぜん更新遅くて……そうですよね金曜更新とか言っておきながら、みたいなところありますもんね……ということで宣言通り金曜日に更新させていただきます! (2020年4月30日 11時) (レス) id: f33eb6585f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年4月30日 3時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:韓国海苔 | 作成日時:2017年11月5日 1時

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