story51 ページ2
料理する前とは打って変わった無表情のコナンくん。そして口角が不自然に上がっている阿笠さん。
どうしたんだよいつものニタニタ顔はよう。怖いよ無表情。
私の作った炒飯を目の前に、二人の表情はピクリとも動かず固まったまま。
阿笠さんだっていつもの優しさのつもりなのかもしれないけど、不自然すぎて優しさ再現できてないよ悲しい。
「飽きるまで見つめていてもいいけれど。冷めてしまうわ、早くいただきましょ」
「お、おう」
「そうじゃのぅ」
哀ちゃんに言われ、逃げ場のなくなった二人は覚悟を決めたようにスプーンを手に取った。
炒飯をゆっっくりとスプーンで掬い、ゆっっっくり口に運ぶ2人。
時間をかけて炒飯がそれぞれの口にたどり着き、それから何分間かの静寂がダイニングに訪れる。
炒飯が半分になっても無言で食べ続ける阿笠さんとコナン君。二人の表情はまだ変わらないままだが、哀ちゃんはほんのり笑顔になった。かわいい。
自分で食べてて思うし、味見をしたときも普通の味だったんだけどなあ。
見た目なんか若干びちょびちょしてるけど別に変なもん混ぜてないし。うんそうだきっとキャベツのせいだし。味付けだって安心安定の塩胡椒だもの。
だって塩胡椒ぞ??万能な彼に不可能はない(断言)
ちなみに鶏がらスープの素いれるともっとうまい。
だからどうかそこまで警戒しないでくれ。
さらに十分ぐらいが経過___。
みんな食べ終わり、それぞれ自分が使った食器を洗い始める。それも無言で。
なんの反応もないと困るよ怖いよ。こんなんなら、もっと罵詈雑言を浴びせられた方がうれしいよう。
M???
そんなことを思って「はぁ」と小さくため息をつくと、地獄耳無表情コナンくん(こわい)はそれに気づき、私に声をかけてくれた。
「Aさん、すごい美味しかったよ。あとは見た目と食感だね!」
「余計なひと言は空耳かなあ」
「気のせいじゃないよ!!」
そう言いながらニコォと綺麗すぎて逆に不気味さを感じさせるような笑顔を見せるコナン君は、伊達に二度目の小学生をしていない。
「言ったでしょ?私が指示したものを失敗作とは言わせないって」
「さすがじゃのう哀君は」
「研究者としてのプライドかよ?」
「そんなんじゃないわ。......って言いたいところだけど、少しはそういうのもあるかしらね」
え、阿笠さんもコナンくんもそこまで「哀ちゃんは」っていうのを強調しちゃう???
1269人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
韓国海苔(プロフ) - 東雲さん» そんな言葉を頂けるとは、嬉しいの極みです……!!近いうちに更新しますね( ´艸`) (2020年5月13日 23時) (レス) id: f33eb6585f (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 本編の続き待ってます! (2020年5月12日 12時) (レス) id: 69e2a17ecb (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2020年4月30日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
韓国海苔(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます!ずみまぜん更新遅くて……そうですよね金曜更新とか言っておきながら、みたいなところありますもんね……ということで宣言通り金曜日に更新させていただきます! (2020年4月30日 11時) (レス) id: f33eb6585f (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年4月30日 3時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:韓国海苔 | 作成日時:2017年11月5日 1時