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風磨「いやいや、お前な、なにも泣くことねーだろ。笑」



「だって私がここに居ること、ずっと風磨に嫌な思いさせてるんじゃないかって思ってて…」




風磨「まぁ、最初はな?でもお前全然ヘコたれねーし、俺の負けだわ」




「...ふ、ふ、ふ〜まぁぁぁ〜〜〜うわぁぁぁ〜〜〜泣」




風磨「どんだけ泣くんだよ。笑」




「だって...だってずっと不安だったんだもん」




風磨「そうだよな、ごめんごめん。お前も色々抱え込んでたんだな。これからは何でも俺に言えよ?」





そう言って風磨は私の頭を撫でてくれた。




どっちが病人なんだか。




こんなに泣いたのはいつぶりだろう。




母が亡くなり、ここへ来てから1度も泣かなかった。




絶対泣かないと心の中で母と約束していた。




でもこの涙は、嬉しい方の涙だから




ノーカウントだよね、お母さん。







「風磨、ありがとう...」




風磨「俺の方こそ、看病ありがとな」






いつから彼はこんなに優しい人になったんだろう。




初めて風磨に会った時のことを思い出した。




ひどく嫌われていたあの頃。




いま私の目の前にいる彼とはもはや別人。





「風磨、ほんと変わったよね」




風磨「そうか?」




「そうだよ!優しくなったし...なんか大人になった」




風磨「だとしたら、お前のおかげかもな」




「風磨...」




風磨「お前がこの家に来た頃、ずっと嫌な思いさせて悪かったな。俺めっちゃ子供だったから...」




「ううん、それが普通だよ。いま風磨がそう言ってくれるだけで私ほんとに幸せだよ?」




風磨「お前やっぱ強いな。でも無理すんなよ」




「ありがとう」




風磨が優しすぎてまた涙が溢れそうになった。





「あ!!!てか、風磨病人なのに長々とごめん!!わたし夕食の用意してくる!」




風磨「ほんとお前は急だな。病人て。笑」




「病人の風磨おぼっちゃまは特別メニューだから!私がお粥作ってくるね!」




風磨「大丈夫かよ、お前の料理食ったことねーけど」




「大丈夫!私料理には自信あるの!さすがにここのシェフには負けるけどね」




風磨「んじゃ、頼んだぞー」







私は勢いよく風磨の部屋を出てキッチンへ向かった。





"早く風磨が元気になりますように"






そんなおまじないをかけるかのようにお粥を作った。

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設定タグ:菊池風磨 , 中島健人 , SexyZone   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:PEACH | 作成日時:2019年4月14日 5時

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