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ー翌日
「おはようございます!風磨おぼっちゃま!」
風磨「ん...」
「起きて下さい!風磨おぼっちゃま!遅刻しますよ!」
風磨「うるせぇ...」
「風磨!!!起きて!!!」
風磨「無理...休む...」
うちの風磨おぼっちゃまは本当に朝が苦手で、私は毎朝彼を起こすのに一苦労。
いつもの如く、私は彼を無理やりベッドから引きずり出した。
「ほら、風磨!起きて?」
風磨「今日は...無理...」
バタッー
「え?!ちょ、風磨?!」
彼はベッドから立ち上がった瞬間、私に覆いかぶさるようにその場に倒れた。
「う...風磨、重たい...」
風磨「寒い...」
「え...」
これは、もしかして...
私は風磨のおでこに手をあてた。
「やば...すごい熱」
私に覆いかぶさる彼の体温は異常に熱かった。
「風磨、起こしてごめんね?ちょっとだけ立てる?」
風磨「ん...」
私は風磨に肩を貸し、彼を再びベッドに寝かせた。
「ちょっと待ってて、ばーやに伝えてくる!」
そう言って私がベッドから離れようとすると、いきなり布団にくるまったままの彼に腕を掴まれた。
「風磨?」
風磨「別にいいって、ただの風邪だから」
「でも...」
風磨「なに?俺の事そんな心配してくれてんの?」
「そ、そりゃ心配でしょ...」
風磨「へ〜」
「と、とにかく待ってて!」
私は急いでミネラルウォーターと氷枕を用意して、風磨に体温計を渡した。
「これで熱計って?」
風磨「お前はオカンか」
「私の仕事は風磨おぼっちゃまのお手伝いさんですから」
風磨「てか、お前学校行かなくて大丈夫なの?」
「え...あ?!忘れてた!!!!」
風磨「早くいってこいよ、笑」
「じゃあね!私いってくるけどちゃんと寝るんだよ!水分もこまめにとるんだよ!遊びにいっちゃダメだからね!!」
風磨「どこも行かねーわ。中島によろしくなー」
「はーい!いってきまーす!」
ガチャッー
私は大急ぎで風磨の部屋を飛び出した。
風磨には伝えなくていいと言われたけれど、そうゆうわけにもいかず。
私は風磨が風邪で休むことを邸に伝えて学校へ向かった。
いつも通りの朝、いつも通りの学校だったけれど、
風磨の居ない学校は私にとって少し退屈に感じた。
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作者名:PEACH | 作成日時:2019年4月14日 5時