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「...わかりました...いきます...」
私は渋々パーティーへ同席する事を承諾した
正直嫌だったけど編集長にそこまで言われるとさすがに断れなかった
それにこの人の諦めが悪いのはなんとなく分かっていたので私が折れるしかなかった
『じゃあ、行こうか』
「え、もう行くんですか?!」
『そうだよ。』
編集長は私の手を掴み外へ連れ出した
『はい、助手席乗ってね〜』
オフィスの駐車場に連れてこられたかと思うと、私は一際目立つ外車の助手席に乗せられた
「え!これ編集長の車ですか?!」
『そうだけど』
「え!!これベ〇ツじゃないですか?!」
『え?そうだけど、なにか不満?』
「いや、不満とかじゃなくて...あの...凄いですね…」
『そう?そんな事より2人きりの時は健人って呼んでくれるんじゃなかったのー?』
「あ、すっかり忘れてました…」
『ひど!あっ、あと敬語も使わなくていいからね』
「いや、さすがにそれは…」
『Aは真面目だな〜』
「これが普通だと思いますけど」
『Aって佐藤君と仲良いよね。俺ちょっとジェラシーなんだけど』
「え?勝利ですか?仲良いってゆうか同期で唯一ずっと同じ部署に配属されてて...腐れ縁みたいなもんですよ?」
『ふぅ〜ん。じゃあ佐藤君とはキスした事ないの?』
「あ、当たり前じゃないですか!そんなんじゃないです!」
『そうなんだ。でも俺とAはキスした仲だもんね?』
「そ、それは、健人さんが一方的にしてきたんじゃないですか」
『わ!ナチュラルに名前で呼ばれた!嬉しい!!"さん"は余計だけどね』
「さすがに呼びすてはできないですよ...」
『そうゆう所も可愛いから許す!呼びすてにするのは付き合ってからでいいよ』
「つ、付き合わないですよっ」
『はいはい。笑』
あれ?
なんだか完全に手のひらで転がされてる感...!
悔しいけどこの人のペースに巻き込まれている...!
年齢も少ししか違わないのにこの大人の余裕はなんなんだろう...この人に勝てない...
『はい!着いたよ!』
「え...ここって...」
『そう!ここでドレス買おうと思って』
「ここって...超一流ブランドのRose Maryじゃないですか…しかも銀座の本店!!ダメです!こんな高いドレス私なんかが着れません!!」
『俺が買うから気にすんな』
私は彼に無理やり腕を引きずられながら店に入った
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PEACH(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!とても嬉しくて励みになります。ご期待に添えるよう更新頑張りますね! (2018年8月31日 6時) (レス) id: c9dd77ba58 (このIDを非表示/違反報告)
M - こんばんは。久しぶりにハマる小説に出会いました。読む度に次が気になって気になって仕方がないです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってくださいね。待ってます。 (2018年8月31日 4時) (レス) id: b5553bf880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PEACH | 作成日時:2018年8月1日 9時