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どうしよう
思わず会議室から逃げてしまった...
編集長の発言や行動に整理がつかないまま私は気持ちを落ち着かせて自分のデスクに戻った
『あれ?A早かったね、もう編集長との話終わったの?』
隣のデスクにいた勝利が話しかけてきた
「えっ、あぁ、そんなたいした話じゃなかった!」
『ふぅ〜ん』
「な、なによ」
『なんか、あやしい』
「あやしくないから。さっさと次の企画まとめなきゃ」
あぶない、あぶない
無理やり話を終わらせたけど…
勝利の感は本当に鋭い
私がわかりやすいのかもしれないけど入社当時から勝利にはいつも見透かされてる気がする
「あ、そうだ、勝利に相談あるんだった!来月号で夏のデートファッションみたいな企画あったでしょ?」
『あぁ、さっき会議でも話してたやつね』
「そう!その企画カップル撮りしたくて...女の子のモデルは決まってるんだけど…なんかいい感じの男の子のモデル居ないかな?」
『ん〜...
あ!菊池風磨くんなんてどう?』
「お!いいかも!最近若い子のあいだで人気急上昇してる子だよね?」
『そうそう!俺も前に仕事したことあるからさ、アポとってあげようか?』
「え!いいの?!」
『もちろん!風磨くんは多分これからもっと売れると思うから目つけといた方がいいよ』
「さすが勝利!ありがと!」
『またアポとれたら連絡するわ!』
「あれ?勝利帰るの?」
『今日は用事あるから帰る!Aは今日も残業?』
「うん!明日提出する書類まとめるまで帰れない。泣」
『今日は手伝えなくてごめんな!頑張れよっ!』
勝利はそう言って私の頭をポンポンっと叩いて帰ってしまった
「今日は1人で残業か...頑張ろっ」
みんなが帰ってしまった社内で私は1人静かに気合を入れた
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PEACH(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!とても嬉しくて励みになります。ご期待に添えるよう更新頑張りますね! (2018年8月31日 6時) (レス) id: c9dd77ba58 (このIDを非表示/違反報告)
M - こんばんは。久しぶりにハマる小説に出会いました。読む度に次が気になって気になって仕方がないです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってくださいね。待ってます。 (2018年8月31日 4時) (レス) id: b5553bf880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PEACH | 作成日時:2018年8月1日 9時