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風磨くんを見送ったあと勝利がビックリしたような顔でこっちを見てきた
「ん？なに？どうしたの？」
『Aやばくない？』
「え？なにが？」
『風磨くんにめっちゃ気に入られてんじゃん！』
「え、そうなの？あぁゆう人なんじゃないの？」
『いやぁ、俺はあんな風磨くん初めてみたからさ。モデルの女の子の前でもあんなテンション高い風磨くん見たことないよ？』
「そうなんだ...たぶん友達と思われてるだけだと思うけどなぁ」
『お前は鈍感な女だな』
「え？！しょりたん急にヒドイ事言うのね…泣」
『俺だってAのことっ...』
「え？」
『とにかくお前は鈍感なんだから、気をつけろよ！』
そう言って勝利は部署へ戻っていった
気のせいかな…
一瞬だけど、勝利が見たことないくらい切ない表情をしていた気がした
「勝利...どうしたんだろ...」
あ。そうだ、健人さんに連絡しなくちゃいけないんだった
私は慌てて彼に電話をかけた
しかし彼は電話にでず、私は携帯をポケットにしまった
まだ仕事終わってないのかな…
まぁいいや、連絡くるまで次の撮影の資料まとめよっと
私は会議室に戻り風磨くんとの打ち合わせ内容を資料にまとめた
「あ...もうこんな時間」
ふと時計をみると18時を過ぎていて、外はうっすらと暗くなり始めていた
「そういえば、健人さんから全然連絡ないな...今日はもう帰っていいのかな」
私は会議室を出て荷物をとりに自分のデスクへ戻った
部署には誰も居なくて明かりもほとんど消えていたが、奥の編集長室から話し声が聞こえてきた
「あれ？編集長いるのかな…？」
私はそっとガラス張りの編集長室の窓を覗いた
「え...なにそれ...」
私が目にした光景は、とても信じがたいものだった
暗くてよく顔が見えなかったけど綺麗な女の人と健人さんがキスをしていたのだ
私はビックリして思わず大勢を崩し、体を近くの机にぶつけてしまった
音で振り向いた彼にこちらを見られてしまった私は、気づいたら走ってその場から逃げていた
なぜか胸が苦しくて、心臓がバクバクしていて、今にも泣いてしまいそうだった
『A！！！』
後ろから、彼が私を呼ぶ声が聞こえたけど私は振り返ることなく走り続けた
今は彼の顔を見たくなくて、私はバクバクする心臓を落ち着かせながら駅へ向かった
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PEACH(プロフ) - Mさん» ありがとうございます！とても嬉しくて励みになります。ご期待に添えるよう更新頑張りますね！ (2018年8月31日 6時) (
レス) id: c9dd77ba58 (このIDを非表示/違反報告)
M - こんばんは。久しぶりにハマる小説に出会いました。読む度に次が気になって気になって仕方がないです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってくださいね。待ってます。 (2018年8月31日 4時) (レス) id: b5553bf880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PEACH | 作成日時：2018年8月1日 9時
