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いま菊池風磨くんですよね?って言っておかないと、明日の打ち合わせが台無しに...
「あの...菊池風磨くんですよね?ごめんなさい、私ボーッとしてて全然気づかなくて...」
『あ、全然いいっすよ。むしろ知ってくれてて光栄です』
「実は明日、私が担当してる雑誌の企画で風磨くんと打ち合わせすることになってるんです。」
『え!!まじっすか?!』
「こんな酔っ払った状態でのご挨拶になってしまって申し訳ないです…」
『あ、全然いいっすよ!こんな偶然あるんすね!』
「風磨くんが良い人でよかったです」
『あの、名前きいてもいいですか?』
「あ、申し遅れました、AAといいます。」
私は自己紹介をして風磨くんに名刺を渡した
『A!よろしく!』
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
『明日もAに会えるのか。嬉しいな』
「え?」
『あ、それから敬語いらないから!俺堅苦しいの苦手なのよ!』
「あ、うん、わかった!」
なんだろう、風磨くん、不思議な人...
最近すごく人気なのに、全然偉そうじゃないし気さくで優しい人だな…
purururu...
『電話、鳴ってるよ?』
あ、健人さんだ
「ちょっと電話失礼します」
私は風磨くんの隣で健人さんからの電話をとった
「はい、もしもし」
『遅くなってごめんね。Aいまどこにいるの?結構探したんだけど見つけられなかった』
「あ、すみません!いまホテルの中庭みたいな所で休んでました」
『なら良かった、心配したよ』
心配なんてしてないくせに...
「もう帰りますか?」
『そうだね、そろそろ帰ろうか』
「わかりました。そっち行きますね」
『了解、会場の入口の近くで待ってるよ』
「はい、待たせてすみません。すぐ向かいます」
『はーい』
私は電話を切り重たい腰を持ち上げた
「風磨くん、今日はありがとう!私そろそろ行くね」
『さっきの電話だれ?』
「え?今日ここに連れてきてくれた上司の人だよ」
『ふぅ〜ん』
なんでそんなこと聞くんだろ...
「じゃあまた明日、打ち合わせでね」
『また明日、おやすみ』
私が手を振ってパーティー会場の方へ向かって歩き始めると風磨くんが大声で私の名前を呼んできた
『A!!!』
「え?!なに?!」
『いい夢みろよ!』
「なにそれ。笑 風磨くんもね!おやすみ!」
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PEACH(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!とても嬉しくて励みになります。ご期待に添えるよう更新頑張りますね! (2018年8月31日 6時) (レス) id: c9dd77ba58 (このIDを非表示/違反報告)
M - こんばんは。久しぶりにハマる小説に出会いました。読む度に次が気になって気になって仕方がないです。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってくださいね。待ってます。 (2018年8月31日 4時) (レス) id: b5553bf880 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PEACH | 作成日時:2018年8月1日 9時