言えなかった事実�＼�宮side ページ15
俺は寮へと急ぎながら携帯の着信を確認した。
「うわっ…雅さんからのメールと電話すごっ……。」
恐らく雅さんにはどこに行ってたかなんてバレてるだろうから、寮に帰ってなんて言われるかと思うと憂鬱になる。
しばらく携帯に来た通知を確認してると雅さんではない奴からのメールが来てることに気づいた。
「…一也？」
━━「久遠って、妹いたか？」
やっぱりそれのことか。
Aから一也の話を聞いた時、なんとなく勘づいてた。
隠す必要も無いだろうし正直にシンプルに返した。
━━「いたよ。なんで？」
送信して数秒後、突然携帯の着信音が鳴り響いた。
「え！？一也！？なにあいつ暇なの！？」
画面を見て一也からの電話だったため、文句を言いながら渋々出てやった。
「もしもーし、なに？」
「鳴、やっぱりあいつ久遠の妹だったのか。」
「そうだって言ってるじゃん！もう、なんなの？」
「いや、今日青道のマネージャーになるって来てたからさ」
「知ってる。」
「え、あぁそうか。久遠と幼馴染だもんなお前。
ってか妹とも連絡取ってんだ。」
「今さっきまで会ってたよ。」
「え？まじ？そういう感じ？」
「別に。」
一也にあれこれ聞かれるためハァと溜め息を吐きながら話した。
…だけど、ここまで一也にAについて聞かれるのもなんか、ムカつく。
「これからそうなる予定だけど？」
「うわぁ、流石エース様。言うことも自信たっぷりだねぇ。」
だんだん呆れてきて無視してると、一也は一番気になっていることであろう内容を切り出した。
「久遠って、いまなにしてんの？」
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作者名：焼海豚 | 作成日時：2021年3月18日 15時
