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これは、私の願望を文字にしたお話。
まさか、お話の中の話が、現実になるなんて思ってなかった。
少し違うのは、学生時代からずっと安田君を想って、忘れられなくて、ノートに空想の日々を書き連ねていたのは私だってこと。
本当は、諦めるきっかけが欲しいのに、告白なんてできないこと。
なにより、今、安田君がどこにいるのか、何をしているのか、連絡先すら知らないってこと。
諦めるのすら、自分の努力次第。
外に発表すれば、この気持ちも少しは軽くなるのかな？なんて。軽はずみで書いてしまったお話。
まさか、映像化される日が来るなんて思わなかった。
肝心の、引きずり続けた私の初恋が薄れたかと言うと、実際問題、そんな簡単なもんじゃない。
なーんにも変わらない。
むしろ、もしかすると、どこかで私の事にきづいてくれるかも？なんて微かな期待すらしてしまって。
痛い女以外の何物でもない。
そんな事は自分が1番わかってる。
王子様を待ち続け、いつの間にか老婆にでもなってしまうのかな？
そんな自虐が頭をよぎる。
どうせ、私なんて………
司会者の質問に幾つか答え、ステージ上から解放されると、客席に混じってアルコールのグラスをもらった。
少し、現実から離れよう。
そう思ったのも、つかの間。
グラスを持った私の前に、キレイなストライプのスラックスと、茶色い革靴が視界に入った。
社交辞令のお付き合いは苦手。挨拶すらも面倒。だから目立たない格好で来たんだけどな………
仕方ない、挨拶くらい。そう気持ちを切り替えて顔を上げた時、私の中で心臓が止まった。
いや、確実に時が止まった、
んだと思う。
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亜季(プロフ) - 斬新な構成で、弄ばれちゃいました！細かい描写ひとつひとつ、素敵でした！ (2016年9月13日 23時) (
レス) id: ed28be1a45 (このIDを非表示/違反報告)
くみみ(プロフ) - はじめまして。偶然に見つけたステキなお話でした(^^)たしかに途中ちょっとわからなくなって、何度も戻りました笑ラストはスッキリ消化できましたよ(^ ^)他の作品も読ませていただきますね。おつかれさまでした^ ^ (2016年9月13日 22時) (レス) id: 72d70e2bcd (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - 難しい設定を、わかりやすく仕上げられるぎみっくさん、さすがすぎます！やっぱりぎみっくさんの描く安田くんは私をキュンとさせてくれます(*^^*)俺の記憶とそっくりな部分がある、、(ちょっと違ったらごめんなさい)のとこが1番好きでした！！ (2016年9月13日 22時) (レス) id: 74ea9cac51 (このIDを非表示/違反報告)
toyo(プロフ) - 初コメ、失礼致します。いつも楽しく読ませて頂いてました。お話、一瞬混乱しかけましたが、すぐに分かりましたよ！きゅんきゅんさせて頂きました♪ありがとうございます！！ (2016年9月13日 22時) (レス) id: 4c214d9f74 (このIDを非表示/違反報告)
凜歌。(プロフ) - 最初のところ、少し難しく感じました、(笑) いつもぎみっくさんの安田愛がとても伝わります！ 次も楽しみにしています、！ (2016年9月13日 19時) (レス) id: 24d7096896 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎみっく
| 作成日時：2016年9月11日 0時
