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海は穏やかに夕日のオレンジを反射して、空は蒼から紺へと色を変えていく。
白いはずの砂浜も今は夕陽色。
空気は秋を予感させる涼しい風。
陸から吹く風は、その勢いで夏を追いやっていくようだ。
夕日が沈むこの時間が何より好き。
昼間の熱い砂浜は夜に向けて熱を冷ましていく。
海に足をつければさらに冷たくて、どこまでも続く海は静かで、私を魅了する。
その日に起きた嫌な事も、良かった事も、全てが私の中に落ち着いて記憶に収まっていく。
それをただ感じる、無の時間。
安「ええ風やなぁ。」
海に向かって、全てをさらけ出すように、受け入れるように、大きく腕を広げて目を瞑ると隣から声が聞こえた。
声だけで、すぐに安田さんだってわかる。
目は閉じたまま、大きく一呼吸する。
「今年も、夏が終わりますね。」
安田さんが来る頃は、夏の終わりの合図。
安「………この時期は、ここの海が1番好きやねん。」
私も、この海は好き。
ここは派手な海じゃない。だからこそ、夏の名残りを残すこの時期の海は何とも言えない。
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∞みくちー∞(プロフ) - 今まで沢山の方の沢山の作品を読んできたけど、この小説が1番心に沁みました！設定も自然で、すごく読みやすかったです♪ (2015年9月13日 18時) (
レス) id: d1bc34f985 (このIDを非表示/違反報告)
安子LOVE♪(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！本当にありがとうございましたm(_ _)m読んでいると、本当に実話なんじゃないか？と思うくらい胸がキュンキュンしました(///∇///)話の終わりもスゴく素敵でした！これからも応援しています!!がんばってください(^o^) (2015年9月8日 21時) (レス) id: cfbcf1d961 (このIDを非表示/違反報告)
咲良 - 完結おめでとうございます。ヤスは本当に海が似合いますよね！年に一度しか会えないなんて織姫と彦星みたいで、この前の七夕に願いを。思い出しました！素敵なお話ありがとうございました。残りわすがですが楽しみにしていますね！！ (2015年9月7日 17時) (レス) id: afdfce2af6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんちぱ(プロフ) - 情景が目に浮かびます。クジラとペンギンを聴きながら読むこの作品は本当に最高でした！ (2015年9月7日 17時) (レス) id: 4717b36750 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - リアル感満載でしたー。ホントにヤスくんてこんな感じなんちゃうかなーって。ヤスくんの誕生日、ワタシは免停の講習日…エエーッなんか嫌（笑） (2015年9月7日 14時) (レス) id: 452c6ad3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎみっく
| 作成日時：2015年9月2日 14時
