REBORN ―己の使命。そして存在― (ページ10)

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ボディーガードページ10

朝起きて、私はまずノタユウキを殴った。

理由は…

祐「いって…勝手に部屋入ってただけだろ…。」

朝起きて、目の前にノタユウキの顔があったため、即ノックアウトしたのだ。

…でも向こうも学習したらしく、直撃とはいかなかったが。

貴「あのね、私女。あんた男。勝手に女子の部屋に入らないでよ。それより、何

か用なの？急用？内容次第でぶっとばす。」←

多分、そこまで大切な用事じゃないと思う。

だって大切なことだったらいつもはベルかマーモンかスクアーロが伝えに来てく

れるからだ。

祐「あぁ……今日から俺がお前の保護し…いや、ボディーガードになった。」

数十秒間、私の意識が現実に戻ってこなかったのは言うまでもない。

―――

貴「スゥゥゥゥクゥゥゥアァァァロォォォォォォォォ!!!!!!!」

私はいつものスクアーロ並の声をあげて皆が普段集まっているロビーに入る。

べ「しししっ、どうしたんだよ、姫」

一番ドアに近かったベルが最初に尋ねられたが、今はスクアーロに文句を言って

やらないと気が済まない。

貴「アイツがボディーガードって、どういうこと!!!???しかも一瞬『保護者』っ

て言いかけたし!!!なんで異国(?)の人間に守ってもらわなきゃいけないの!!??第

一、姫君の座も横取りされて、ボディーガード？ふざけすぎにもほどがありすぎ

るよ!!!!」

私は一気に言いきった後、ﾊｯと思った。

そうだ、皆は私が姫君の座が交代したということを知っていると言うことを知ら

ない。(あぁ!!ややこしい!!!)

皆、困惑したような顔をする。

そこに、…ノタユウキが入ってきた。

意図的ではないとは言え、それは火に油を注ぐ行為だった。

祐「…？どうかしたのか？」

しかも、何も知らない口調。(当たり前)

私が部屋から走ってきたのに、ノタユウキは歩いてきたらしい。

ボディーガードなのに。(関係ないネ)

その事にイラついて回し蹴りを食らわせたのは言うまでもない。

―――

…その後、Aの回し蹴りのかかとが鳩尾にはいったらしく、うずくまって

しまい、そしてAはと言うと逃げ出すように部屋に戻ってしまった。

祐「アイツ……回し蹴りもうまいんだな…。」

祐樹は相変わらず良くわからないところに感心していた。

祐「…なぁ、アイツ、」

――『花』とか、好きか…？――