REBORN ―己の使命。そして存在― (ページ8)

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『アイツ』ページ8

ヴァリアーに戻ってから、私はまずノタユウキを再びノックアウトした。

理由は……

―回想―

貴「クッシュン…!!」

祐「…、先に風呂に入ったらどうだ？」

そういってお風呂に行ったのはよかった。

むしろ寒かったしナイスアイデアだと思った。

でも、…

貴「…。あのさ、今から入りたいんだけど。」

祐「知ってる。入れば、」

貴「何、同い年の、それも14の男子の目の前で服を脱げと？」ｵｲ

祐「また逃げ出されたら困る。」

とかなんとか言いやがるから色々口論になったすえ、どういう経路か忘れたが、

祐「お前は背が小さいから、」

と言いかけたので問答無用で即ノックアウトしたのだ。

―回想終了―

あれは、馬鹿というか…天然と言うか…どこか抜けてると言うか…。

一言で言えばおかしい。

お風呂の温かいお湯に浸かりながら私は考えていた。

あういう方がいいのだろうか？

そんな考えが再び巡る。

今すぐここから逃げ出したい。

そんな考えも頭をよぎった。

でもそのあとに再び頭をよぎるのはさっきのノタユウキの声。

―また逃げ出されたら困る―

それはただ単にノタユウキが雨の中で探すのが嫌なのか、あるいは他の理由が存

在するのか。

正しくは分からないが、何故か心に響いた。

―…安心しろ、『ある時』が終われば俺は消える。ヴァリアーからもいなくなる

。―

『ある時』とはどの時…？

何故かノタユウキの言葉だけが頭に残る。

そのまま静かなお風呂は続いた。

祐「いてぇ…。」

一方その頃俺はというと、出会って数分の傷とお風呂騒動(?)の傷で了頬に軽い

傷のため湿布を貼っていた。出会って数分の傷はないと言うことで左頬の湿布

はとれた。

ス「ったく……どうしたらこんなに殴られるんだぁ…」

祐「アイツ、裏拳もうまいんだな。」

…妙な所に関心していた。(自称済み)

ルッスーリアはと言うと、先ほど作ってあった料理を再び温めなおして、ベルは

と言うと、再び俺にちょっかいを出していた。

ス「…にしても、なんであんなにすぐにAの居場所を…」

祐「さぁ、なんとなく。」

そう、アイツはただなんとなく、別の『アイツ』に似てるから…

祐「地下みたいな陰湿な所を好むんだよな…Aも、アイツも…。」

ス「？？？」

祐「いや、雨をしのぐんだったら洞窟が一番だと思ったから。」

ホント、そういうところが『アイツ』に似ている――――――