親しげな ページ31
戦闘開始と同時に強烈な光が降り注いだ。
やべぇ…眠気一気に吹き飛んだと思ったのに…。
眩しいせいで目を瞑っていたら……
あぁ…だんだん………睡魔が…。…睡魔に勝てるわけないだろ。
立ったまま眠りにつこうとした俺の頭をスクアーロが思いっきりひっぱたいた。
Aは既にサングラスをかけて観戦していた。
貴「あれ、相手の人サングラスしてないよ？」
俺もな。
スクアーロに聞くと、サングラスが余っているとのことで、一つもらった。
祐「…へぇ。」
こんなに強い光なら暗闇監視スコープなんて使ったら壊れそうだ。
と、別の方向に思考を進めていた。
ぶっちゃけ、ここで勝とうが負けようが関係ない――訳でもないが―とりあえず
自分が出来ることをするだけだ。
今日だって、本当は寝てたかった。
でも俺は「Aのボディーガードだろ？」などと色々な人に責められ結局来
るはめになっただけだった。
まぁ、この試合は勝ったと考えて…。
スクアーロの相手は山本…スクアーロの圧勝だろうな。
相手的には不安だが…マーモンが負けることも考えられない。
ベルも…相手は獄寺か……きっと勝てる。
レヴィの相手もガキだし…。
ザンザスがツナに負けるわけがない。
……ツナには大けがを負わせることになるが、まぁ良い方だろう。
そして、俺が姫君のネックレスを奪う。
モスカは…残念だが相手が相手だ。
いくら強いと言っても恭也という上がいそうだな。
紺野妃奈乃には悪いが、出番はなしだな。
…勿論、Aを出したら俺がザンザスに殺されかける。←
まぁ、ヴァリアーがかなりの確率で勝つ、俺の中の予想ではそうだった。
リングでは笹川了平が苦戦していた。
ルッスーリアが居る方向と別の方に攻撃したりしている。
…。これは一つ、諦めて(いろんな意味で)ルッスのものになってしまうのも
どうだろうか。………とか考えてしまった俺は病気だろうか。
…いや、多分…
リボーンが言ってた……過保護の云々ってやつだな。
その時、聞いたことがあるような声が聞こえた。
？「お兄ちゃん…？」
そこにいたのは…笹川了平の妹…笹川京子が居た。
ツ「きょ、京子ちゃん…!?」
貴「…あの人、あの子のお兄ちゃんだったんだ…。」
Aは笹川京子を見ていた。
まるで、何か親しげで、そして儚い物を見るような眼で…
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作者名：シェルロッタ | 作成日時：2012年5月14日 20時
