第5％** ページ7
静かで薄暗く、どこまでも続いているような、そんな廊下をマチとパクノダは歩いていた。
奥へ奥へと進めば血の匂いが漂い、あまり好ましいものではない。
そんな環境の廊下にある、やけに血塗られた扉をマチが開けると、例のクルタ族がいた。
･･････正式には、捕らえられていただが。
「あんたね、例のクルタ族ってのは」
マチはしゃべることのできない、一向に殺気を放ち緋色の瞳で睨むクルタ族に話しかける。
いままで殺しをしてきたことは仕事上多かったのだが、
ここまでの殺気を向けられたことはなく、マチは思わずため息をついた。
「･･････なんかすごく嫌われてるな。ま、無理もないけど」
そう呟きながらマチは、話しやすいように身をかがめた。
するとクルタ族の少女はさらに警戒心を強めたが、突然体に異変が起きた。
『･･････はな、せ･･････る』
「どう、自由になれた気分は？」
マチは少し微笑むと、手元のアンテナを見せた。
思っても見なかったマチの行動に同様を隠せないクルタ族の少女は、
固まったまま動かない。
･･････だが、すぐさま自力で自身を縛っている縄を解き、マチから飛びのいた。
「･･････マチ、もう諦めたらどう？あの子はもう私たちを敵としか見てないわ」
パクノダの冷静な声に、マチはうなずいた。
そしてパクノダは、マチへと向けた視線をクルタ族の少女へ向けると、
柔らかな笑みを浮かべて言葉を放った。
「私たちは、貴方に酷いことをしてしまったけど、それを許してくれとはいえないわ。
良ければ、せめて名前を教えてくれないかしら？」
そのとき2人にはクルタ族の少女の表情がほんの少しだけ和らいで見えた。
『･･････、A･･････』
静かな声でクルタ族の少女、Aは呟いた。
この一言がAにとっては大きく勇気を振り絞って放った言葉。
「そう、Aというのね。素敵よ」
パクノダは再び微笑むと、扉を開けた。
そして2人の去り際、マチは振り返って、
「あたしはマチ。こっちのはパクノダでみんなはパクって呼んでる。
落ち着いたら出てきなよ。･･････ま、無理にとは言わないけどさ」
そして最後に「じゃあねA」と言って、扉を閉めた。
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うむむ、難しいな夢小説。
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ポーこ - きずみんs＞もちろんです！こんな変人ですが、なにとぞ！ (2014年8月11日 0時) (
レス) id: 4a615bccc8 (このIDを非表示/違反報告)
ポーこ - ふたたびs＞ありがとうございます！はげみになります。更新遅い…というかほぼ停止してるんですけど、がんばります！ (2014年8月11日 0時) (レス) id: 4a615bccc8 (このIDを非表示/違反報告)
きずみん - こんにちは！！友希いいですか？ (2013年2月3日 22時) (レス) id: 24d14cfc30 (このIDを非表示/違反報告)
ふたたび - 面白かったです。
続きがとても気になるので更新頑張ってください。応援してます。 (2013年1月28日 23時) (携帯から) (レス) id: c6a8c6d6b3 (このIDを非表示/違反報告)
ポーこ - ミキｓ＞こんばんは♪くらげ更新いわく微生物更新ですががんばります。 (2013年1月16日 20時) (レス) id: 5695f6e815 (このIDを非表示/違反報告)
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